交尾
オス犬もメス犬も特定の相手を好む傾向があり、一緒に暮らしている犬や小さな頃から知り合いの幼なじみしか受けつけないメスもいます。一般的に、メス犬は未経験のオスよりも、経験豊かなオスを好む傾向があります。
①交尾前のオス犬とメス犬は、互いにじゃれつくようなしぐさをみせる。
互いの臭いを嗅いだり、舐めたりした後、メス犬は立ったまま静止し、尾を左右どちらかにずらして準備ができたことをオス犬に知らせる。
②メス犬の準備完了の様子を見たオス犬は、あごをメス犬の背に乗せ、前足でメス犬の下半身を抱え込むようにしながらマウンティングを行う。
③オス犬は、腰を突き出すようにして、膣内にペニスを挿入し、腰の前後運動と後ろ足での足踏み運動を行う。
この一連の動きによって、オスは亀頭球(尿道球腺が膨らんで、亀頭球を作る。膣内でペニスをロックする働きがある)を、メス犬の子宮付近に固定しながら、精子を放出する。
④ペニスが膣内でロックされた状況になっているので、メス犬が逃げようとしたり、無理に引き離そうとすると、ケガをする可能性がある。
⑤その後、オス犬が体を180度回転させ、互いに背を向け合ったまま5分~45分ほど繋がったままの状態をキープする。
この段階で、オス犬は残った精子や精子の流れを助ける前立腺液を放出していると考えられている。
⑥交尾後のオス犬とメス犬は、自分の体を舐めて綺麗にする。
その後は、互いに性的な関心を失うのが通常ですが、そのまま一緒にしておいた場合、1日に5回程度の交尾が繰り返されることもあります。