マーキングは主にオス犬の専売特許ですが、なわばり意識の強いメス犬にもあるそうです。


玄関や花壇などに傍若無人におしっこをかけられるのをいまいましく思っているご近所さんも少なくないはずですから、お散歩中のマーキングは厳につつしまなければなりません。とは言っても、ワンちゃんのマーキングをやめさせるのは、「言うは易し、行なうは難し」です。


家庭犬トレーニングインストラクターの鳴海治さんは、犬をサークルと屋根つきのハウスで生活させて、犬に安心できる環境、ぐっすり眠れる巣穴を提供することが大切なのだとおっしゃっています。


犬のなわばり意識といった本能的なものは、安心できる飼育環境を与えることで抑制できるそうです。つまり、自分がしっかりと守られている環境にいれば、犬は、なわばり意識といった防衛本能を表に出す必要がなくなるからとのことです。


ワンちゃんのグッズを販売しているショップのオーナーさんの話では、マーキングされて商品が売り物にならなくなることは日常茶飯事だそうです。「おしっこをかけられたら売り物になりません。買い取って下さい。」とは、なかなか言えませんから、どうしても泣き寝入りということになります。


お客様である飼い主は、「あら、ダメでしょ!すみませんね」で済ませられると思っているかもしれませんが、「仏の顔も三度まで」、度重なる被害についに堪忍袋の緒が切れ、お店から出入り禁止を言い渡される人もいるそうです。


最近、ペットをカートに載せている飼い主さんが多くなっています。


「犬をカートに載せるなんて、過保護だ」と感じる方がいるかもしれませんが、下に降ろさない=マーキングしないわけですから、商業施設としては大歓迎でしょう。


屋外ならかまわないということではありませんが、ワンちゃんを同伴できるカフェやショップなどに出かけるときには、マーキングさせないために「マナーパンツ」あるいは「マーキングガード」を履かせることを、ペットのマナーにできればと思っています。


「バーディのマーキングガード」


マナーガード