犬に牛乳をあげると下痢をする。だから、犬には犬専用のミルクをあげなさいと言われています。
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするお父さんのために、日本ミルクコミュニティ(メグミルク)は「アカディ」という牛乳を作っています。
アカディは、乳糖の75%をあらかじめ天然の酵素で分解してある牛乳です。分解された乳糖は、小腸で分解されたの同じ状態、グルコースとガラクトースに変えられています。残りの25%の乳糖は、未分解のままで含まれています。
犬もお父さんも、牛乳に含まれる乳糖を分解する消化酵素の「ラクターゼ」が少なくなっているのです。お腹がゴロゴロしたり、ガスが貯まってしまう程度ならまだましで、激しい下痢を起こす症状は「乳糖不耐症」と呼ばれています。
乳糖が分解できないと、大量の水分が腸内に出てくるので、下痢になります。また、腸内細菌が乳糖をエサとして食べる際に、ガスが発生します。
乳幼児期は、乳糖分解酵素の働きが活発なのですが、大人になるにつれて弱くなる人がいて、その傾向は有色人種に多く、日本人の1割が乳糖不耐症と言われています。
でも、毎日少しずつでも牛乳を飲んでいると、ラクターゼが増えて、乳糖不耐症を克服することができます。
そうなれば、牛乳だけではなく、乳製品のチーズやヨーグルトなども食べられるようになって、タンパク質やカルシウムを摂れるようになります。
牛乳や乳製品に含まれるカルシウムを摂ることは、骨粗しょう症にならないためにも、大切なことです。
閉経後の女性に多い骨粗しょう症は、骨のカルシウムが不足して、骨がスカスカになるものです。ちょっと転んだだけなのに、大腿骨を骨折してしまい、そのまま寝たきりになってしまうことも少なくありません。骨粗しょう症になる高齢者の数は、2010年には1,245万人に達すると言われています。
若い時に無理なダイエットをしないこと、そして、カルシウムをしっかり摂りながら太陽の下で運動することが、骨粗しょう症の予防法です。
牛乳が苦手という人でも、「アカディ」を飲みながら、少しずつラクターゼを増やしていき、カルシウムをしっかり摂って、骨骨貯金(コツコツちょきん)をしておくことをお勧めします。
そして、愛犬にも、「アカディ」をおすそわけしてみてはいかがでしょう。でも、犬に対する効果については、実証データがないそうですから、あげるかどうかは飼い主の自己責任で判断して下さい。
「アカディ」を購入できるのは、新宿近隣では、下記のお店です。
丸正 代々木上原店 (北口方面)
ポロロッカ 神泉店 (道玄坂上)
マルマンストア 参宮橋店 (参宮橋駅)
その他、東急ストア、大丸ピーコック、ライフ、京王ストアなどでも取り扱っています。
インドの故ガンジー首相の食事は、くだものと牛乳だけだったそうです。
くだものはおいしく熟して鳥や動物に食べてもらって、種を遠くに運んでもらうもの。乳は子どもを育てるもの。どちらも「命をうばう食べ物ではないから」です。