
外部からの細菌侵入などを防ぐため、通常はスタッフ以外の人が手術室に入ることは許されていませんが、今回は特別に手術の一部始終を見せていただきました。
みずほ台動物病院での犬の避妊手術方法は「卵巣・子宮摘出術」です。獣医療の世界では、一般的に雄に施す不妊手術を「去勢手術」、雌に施すものを「避妊手術」と言います。そして、去勢手術とは通常、精巣(睾丸)を摘出し、避妊手術では卵巣と子宮または卵巣のみを摘出しています。
みずほ台動物病院では、終始電気メスを使用しての手術でした。電気メスの利点は、手術中の出血が少なく、また出血したとしても血管を瞬時に焼くことで、すばやく止血できるところです。通常のメスでは電気メスに比べて出血が多く、出血にともない、そのたびに「結紮(けっさつ)」という「血管を糸で結んで止血する作業を行わなければなりません。時間を費やすその作業が省略できる電気メスの使用により、手術時間の短縮=麻酔がかかっている時間が短くできるので、動物への体の負担も軽減されます。
今回の手術時間は45分でした。
みずほ台動物病院 http://www.mizuhodai.com/