7月の後半はまるまるお休みをいただき、ありがとうございました。皆さまのご理解に感謝申し上げます。

 

7月18日から29日まで、京都でヴィパッサナー瞑想の10日間コース(全12日間)を受けてきました。瞑想を習うこと自体初めてだったので、何もかもが新鮮でした。

 

スティーブ・ジョブズ氏やビル・ゲイツ氏、イチロー選手などの個人が取り組んでいるほか、最近ではAppleやGoogle、Facebookなどの企業研修でも取り入れられているらしい瞑想。企業人やスポーツ選手に限らず、主婦や子どもまで、恩恵を受けない人はいないのではないかな、と体験してみて思いました。

 

興味がない方もいらっしゃると思いますが、ちょっと珍しい体験で学ぶことや気付きがたくさんありましたので、3回に分けてシェアしてみますね。

 

ヴィパッサナーは、私はまだ概念的なことはしっかり理解できていないと思いますが、ブッダの教えの実践と言うのでしょうか。S.N. ゴエンカ氏が1969年よりインドで指導を始め、宗教ではなく、解脱への道である、ダンマ(自然の法)を教えるとのこと。“心の手術”とも呼ばれるらしく、自分の身体を客観的に観察することで、すべては無常で、移り変わっているということを理解し、苦悩の原因となる嫌悪、渇望という心の汚れを滅するということのよう。直接的な自分の経験にもとづく智恵を獲得することを最終的な目標とし(?)、念頭に置いているようです。全体的に、私の生き方のスタイル(考え?)に合っている気がしました。瞑想法に関しては、指導者は言葉で他者に説明(指導)してはならないと言っていましたが、私もそう思いますので、気になる場合は実際に体験してみるのが一番かと思います。

 

ちなみにGoogleなどで取り入れているらしいマインドフルネスという瞑想法を調べたところ、基本的にしていることは同じなのかな、と思いました。

座禅と瞑想の違いは(生徒さんから聞かれて私もわからなかったのですが)、座禅は「座って無になる」のに対し、瞑想はより幅広く(?)、座ることだけに限定されず、歩きながら、食べながら行うこともでき、目の前のこと、「今」に集中し、客観的に観察する、といったところなのでしょうか。実際私の場合、踊っているときに瞑想状態になっているな、と感じます。

 

このコースでしたことは“修行”になるらしいですが、私は日常生活すべてが修行だと思っているので、冗談半分で「修行に行ってきます」などと言ったりもしましたが、本当のところはこれだけが修行だとは思っていません。

 

りんご

 

それではまず、コースの概要を記しますと、、、

 

コースへの参加はネットでの事前予約制で、毎回すぐに予約が埋まってキャンセル待ちになっている。

 

すべてが寄付によって賄われており、コースへの参加費も寄付制。ただ、参加した後にのみ、寄付ができる。教えの一環で寄付を奨励しているものの、強要や額の指定などはなく、自由意志に基づいている。

 

瞑想期間中は、男女分けられて生活をし、他の人と話したり目を合わせたり接触したりしてはいけない(“聖なる沈黙”と呼ばれる)。携帯や書物、筆記用具なども預ける。

 

身の回りの世話は奉仕者がしてくれる。食事も作ってくれ、ヴィーガン、ベジタリアン、精進料理といった類のものかな。夜ご飯はなく、初めて参加する生徒(新しい生徒と呼ばれる)はティータイムにフルーツと飲み物を与えられ、経験者(古い生徒と呼ばれる)はレモン水だけだったかな。掃除も奉仕者がしてくれる。

 

毎日のスケジュールとしては、朝の4時に起床し、4時半から瞑想。朝食、昼食、ティータイムと休憩時間はあるものの、一日10時間ぐらい瞑想。休憩時間も洗濯やらシャワーやらお昼寝(後述)やらと何かと忙しく、9時半に就寝という流れで、私的に超ハードで、毎日夜にはぐったりで、尽き果てた感じで眠りについていました☆瞑想は、最初は1分間他のことを考えずに集中することも容易でなく、1時間動かず、目も開けずに座る課題が課された時には泣きそうにもなったけれど、結構すぐに慣れていき、集中すると難しくなくなりました。

 

(2)につづく。