ピアノ教室AI活用法専門家のみさとです。
ピアノ教室の運営で、
保護者との信頼関係は何より大切です。
その信頼を守るうえで避けて通れないのが
「個人情報の取り扱い」。
生成AIを使うようになると、
「生徒の名前を入力しても大丈夫?」
「保護者とのやりとりをAIに考えてもらっても平気?」
といった疑問が出てくるのは
当然のことです。
この記事では、
ピアノの先生が知っておきたい
AI時代の個人情報保護の基本ルールを、
具体的な場面に合わせて解説します。
少しの工夫で、
安心と信頼はきちんと守れます。
生徒名・保護者名をAIに入力してはいけない理由
生成AIに
「〇〇ちゃんは最近お休みが多いので、
保護者へのなんと声かけをしたらよいか
考えてください」
などと入力した場合、
その名前がAIの学習データとして
保存される可能性があります。
一見、閉じた環境に見えても、
インターネットを経由して動いているAIには、
個人を特定できるような情報を
入力しないことが基本です。
【ポイント】
AIには実名や住所などの
「個人を特定できる情報」は
絶対に入力しない。
代わりに
「ある生徒」
「保護者の方」
といった表現に
とどめるようにしましょう。
保護者向けの文章は“実在しない例”で作る
保護者への連絡文や案内文を
AIに考えてもらうのは
とても時短になり便利です。
でもその際、
過去のやりとりや
実際の家庭の状況を細かく書いてしまうと、
やはり個人情報漏えいのリスクが
出てきます。
【安全な使い方】
実在の家庭を想定せず、
あくまで「一般的な状況」として
AIに伝えること。
例:「小学生の保護者に向けた連絡文を考えて」など、
抽象的に伝えれば
問題ありません。
AIは細かく事情を伝えなくても、
十分に使える文章を返してくれます。
詳細は、先生の手で仕上げましょう。
保護者にAIを使っていることを伝えるべきか?
これもよくある質問ですが、
AIを使って案内文や連絡文を作成したからといって、
それを伝える必要はないと思います。
大切なのは、
最終的な文章の責任を持つのが
先生自身であるという意識です。
私も教室の生徒さんにも保護者さんにも
伝えていません。
【意識すべきこと】
AIはあくまで下書き。
最終チェックと修正は先生が行う。
保護者に届ける内容が
先生の声として伝わっているなら、
先生が書いても生成AIが書いても
問題はありません。
保護者から質問を受けた場合には、
「効率化のために下書きにAIを使っています」
と正直に伝えれば、
かえって信頼感につながることも
あるかもしれません。
SNSにも個人情報の扱いに注意
AIとは直接関係ないように
思われるかもしれませんが、
生成AIを使って投稿を作るときも、
「どこまで書いていいか」
「どこまで入力してよいか」を
意識すること大切ですね。
個人が特定できるような情報の入力は
生成AIにもSNSにも
避けた方がよいと思います。
生成AIを活用しながらも、
信頼される教室であるために
先生の配慮が、
保護者との信頼につながっていきます。
#AIアート
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