ピアノ教室AI活用法専門家のみさとです。
生成AIは、とても便利なツールです。
発表会の案内文、
生徒募集のキャッチコピー、
SNS投稿の下書きなど、
文章を自動で作ってくれる頼もしい存在。
でも、そんな便利さの裏側で、
「これって著作権的に大丈夫なの?」
と不安になることも
あるのではないでしょうか。
特にピアノ教室では、
音楽や作曲家の名前、
歌詞の引用、
写真の利用など、
意外と著作権に触れやすいシーンが
多くあります。
今回は、生成AIを活用するうえで、
先生が最低限知っておきたい
著作権の基本と注意点を
まとめてお伝えします。
AIが作った文章に著作権はあるの?
現在の日本の著作権法の一般的な解釈では、
生成AIが書いた文章は、
多くの場合
「著作権が発生しない」
とされています。
つまり、
AIが出してきた文章は
基本的に自由に使ってもOK。
ただし、その内容が
AIが学習しているデータの中に
著作権で保護されている文章が
含まれている場合は
話が別です。
しかしこれは
「AIが作った文章に著作権があるか」
というよりは、
「AIの学習過程や生成物が著作権を侵害するか」
という問題になります。
AIは、
過去の膨大な文章データをもとに学習しているため、
まれに他のサイトや
本に書かれていた文章に
偶然似てしまうこともあります。
これが著作権上のトラブルになるケースも
ゼロではありません。
AIの出した文章は、
必ず先生の言葉で手直しをしましょう。
少し言い回しを変える、
文末を自分らしく整えるだけでも、
オリジナル性が高まります。
歌詞や楽譜の引用には注意!
ピアノ教室ならではの注意点が、
楽曲に関する著作権です。
たとえば、生成AIに
「〇〇の歌詞を載せて」
と指示した場合、
そのまま全文を出力してくることがあります。
しかし、
J-POPやクラシックの現代曲など、
多くの楽曲には著作権が存在し、
歌詞や楽譜の一部を勝手に掲載することは
違法となる可能性があります。
歌詞を載せたい場合は、
短い一節にとどめ、
引用とする。
また、楽譜については、
出版社の許諾を得る、
著作権管理団体に問い合わせる
または著作権が切れている曲の範囲で
使用するようにしましょう。
AIに画像を作ってもらった場合の注意点
最近は、文章だけでなく
画像を生成してくれるAIも人気です。
イベントチラシ
ブログのアイキャッチ画像などで
使う場面も増えてきました。
ただし、AIが出してきた画像が
「他の誰かの作品に似ている」
「著名人の顔を真似している」
などの場合、
著作権や肖像権の問題が
起きることもあります。
商用利用OKのAI画像ツールを使い、
出力された画像は
あくまでイメージとして使いましょう。
AIで生成した画像と
明記することも大切です。
明記することで
コンテンツの透明性が確保され、
誤解やトラブルを防ぐことができます。
今後の動向
AI技術の急速な発展に伴い、
各国でAIと著作権に関する議論が
活発化しています。
将来的には、
AIの生成物に対する著作権の考え方が変化したり、
新たな法整備が行われたりする可能性も
十分にあります。
#AIアート
