5時半に目が覚める。朝食を食べたりして準備をはじめる。今日は昨日より寒くないようだ。ホテルの窓からの風景。善通寺の街が動き始めている。
今日はレインスーツのズボンをはかず7時出発。善通寺グランドホテルは寿殿という結婚式場も備えている立派なホテルなのに、安く泊まらせていただき感謝である。
今日の第一目標は、昨日お参りした曼荼羅寺の先にある出釈迦寺である。曼荼羅寺を通りすぎてダラダラとした坂を登る。
駐車場に自転車を置き歩く。大師像のある坂道を登る。
第73番札所 我拝師山 求聞持院 出釈迦寺
奥の院、捨身ヶ嶽禅定の説明。7歳の弘法大師が仏門に入り人々の救済を願い断崖絶壁から身を投げた。すると釈迦如来とともに天女が現れ、大師を抱きとめて救ったとのこと。
捨身ヶ嶽遙拝所。出釈迦寺から50分の山道なので、ここで拝む。
本堂。秘仏公開中らしい。
大師堂。
手水舎は、ミニ菊花展のよう。
展望台休憩所。善通寺市が一望できる。
山を降りて甲山寺へ、川沿いの道を進むと建設会社の大型トラックの出入り口。その先に甲山寺の広い駐車場が見えてくる。
第74番札所 医王山 多宝院 甲山寺
本堂。
大師堂。
毘沙門天の岩窟。
甲山寺のウサギ。本尊の脇仏である月光菩薩が持っている月から飛び出してきたとのこと。
紅葉は今がピークだ。
市街地を通って善通寺へ。
だだっ広い料金所がある有料駐車場。駐車場の脇には休憩所と善通寺物産会館。ここからしてただ事ではない。お寺へは済世橋を渡って入る。
第75番札所 五岳山 誕生院 善通寺
山門とパゴダ供養塔。供養塔はビルマ(現ミャンマー)で太平洋戦争と独立戦争で戦死した人の霊を祀っている。
境内を歩くキジバト。ヤマバトとも呼ばれ近年、住宅地でも見られるようになったが、ドバトと違い警戒心が強いとされている。しかし、近づいても逃げようとしないのは大師様のおかげだろうか。
光明殿。永代供養施設である。
鐘撞き堂。遠くに五重塔が見える。広い。
御影堂。地下には約100mの「戒壇めぐり」があるとのこと。
仁王門。西院の入り口。
橋を渡り公道を横切って東院へ。
鐘楼と五重塔。
金堂。ご本尊の薬師如来がおわす。
南大門。焼き肉屋さんみたいな門だが、東院の正門にあたる。
大楠。香川県の天然記念物になっている。
住宅街をバックに並ぶ五百羅漢。
境内には、朝の掃除をする人、幟を立てる人など多くの人が働いていた。さすがは、市の名前になるだけの大寺院である。納経所に行くと「金堂まで行かれましたか?」と聞かれた。まさか公道を二つ横切るとは思いませんでしたと答えたら笑って御朱印をくださった。金堂まで行かずに御朱印をもらう人がいても不思議ではない広さだ。
ご本尊は、薬師如来。真言は、おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 病気治癒(特に目病)、健康長寿、災難除去、安産祈願、現世利益。
次の金倉寺への標識をロストしたので、とりあえず線路を越えて金倉寺駅方面に進む。弱い雨が降り始める。
第76番札所 鶏足山 宝幢院 金倉寺
宗派は天台寺門宗。雨が本降りになってきた。
本堂。小判と金色の大黒天の像。
大師堂。
弘法大師の甥で天台寺門宗の開祖「智証大師」の像。
鳥居があったり、七福神がいたり。
ご本尊は、薬師如来。真言は、おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 病気治癒(特に目病)、健康長寿、災難除去、安産祈願、現世利益。
駐車場に戻ると「お砂場道場」なるものがある。
四国八十八ヶ所各霊場寺院の御本尊をお祀りし、各寺院の境内お砂をそれぞれの正面に敷き、それらを踏みながら礼拝していくことにより、四国八十八ヶ所霊場を巡拝したのと同じような功徳を積めるらしい。
次は、道隆寺。弱い雨は降り続いている。高架下で休憩したりしてゆるゆる進む。途中の多度津駅にはSLが展示している。8620型だ。
線路を横切り、住宅街を進む。
第77番札所 桑多山 明王院 道隆寺
すっきりとした境内。雨はいつしか止んでいた。
特に目の病気に御利益があるようだ。
弘法大師と衛門三郎像。
弘法大師一千百五十回忌の塔。
山門には大草鞋。
ご本尊は、薬師如来。真言は、おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 病気治癒(特に目病)、健康長寿、災難除去、安産祈願、現世利益。
境内の外のお土産屋さん。目蘇茶の看板が目によさそうなだけに目をひく。
国道21号線を高松方面へ。丸亀市に入る。丸亀製麺を運営するトリドールHDは、兵庫県で焼鳥屋からスタートした会社であり、丸亀市どころか香川県とも縁もゆかりもない。しかしながら讃岐うどんと言えば丸亀製麺という印象を持っている方も多いだろう。丸亀製麺の看板には「讃岐 釜揚げうどん」とあるからだ。そんな丸亀製麺が丸亀市に出店してないかキョロキョロしながら進むが見当たらない。後で調べたら香川県では、高松市に現時点で一店舗のみ営業しているのみである。やはり香川県民の怒りは相当なもののようだ。ところが、政治と商売の世界は一般庶民の感情論とは別次元で動いているようで、丸亀製麺のCEOが丸亀市の文化観光大使に任命されたり、丸亀市と地域活性化包括連携協定を締結したりしている。筆者としては、安くてうまければどっちでもよいのだが。
ちなみにスーパー等への卸し専門をしている丸亀製麺株式会社が丸亀市内にあり、こちらは1969年創業である。年季から言えば2000年創業の丸亀製麺など足下にも及ばない。
丸亀城が見えてきた。高さ日本一の石垣のある「石垣の名城」である。
石垣の上にある天守閣は、現存十二天守の一つである。ゆっくり見学したいが11時半なので先を急ぐ。
国道33号線に入り、しばらく進み住宅街の坂を登る。
第78番札所 仏光山 広徳院 郷照寺
宗派は時宗だが、真言・時宗の2教の法門が伝わるそうで、密浄双修之寺ということだろうか。
厄除け大師。
地下にある万躰観音洞。
所狭しと、観音像が並んでおられる。
厄除け祈祷殿。
境内からは瀬戸大橋が見える。
池もあり鯉が泳いでいる。
本堂。
ご本尊は、阿弥陀如来。真言は、おん あみりた ていせい からうん 極楽往生、現世安穏のご利益があるとのこと。
駐車場に戻り手袋をしようとポケットを探すがない。落ちていないかあたりを探すが見つからない。あきらめて坂を降りる途中に落ちていた。写真を撮るのに脱いだとき、落としたようだ。ずいぶん寒くなってきたので用心せねば。
国道33号線に戻り、坂出市街を抜けると、のんびりとした風景になる。
八十場駅の先の踏切を越えて天王寺に向かうが、天王寺のある場所には、鳥居がありどう見ても神社である。また、スマホのポンコツマップに騙されたかと思ったがそうではなかった。天王寺の本堂と天王寺の納経所と駐車場の間に崇徳天皇社(現・白峰宮)があり、正面から見ると神社しかないように見えただけだった。
第79番札所 金華山 高照院 天皇寺
駐車場から神社を横切って本堂に行く門。中華風だ。
ここも托鉢は禁止。
本堂。
本堂と大師堂。
崇徳天皇社(現・白峰宮)。ここもお参りしておく。
神社の向こうの納経所へ、電気が点いていないし、人の気配もしない。ハンドベルがあるので鳴らしてみるが反応がない。しばらくすると他のお遍路さんが入ってきた。この方も困った顔で遠慮がちな声で「すみませーん」と声を掛けるが反応がない。大きめにベルを鳴らし、大声で呼んでみるとようやく奥で物音がして高齢の女性がしんどそうにでてきてくれた。無事、御朱印をいただいたが電気は消したままだった。
ご本尊は、十一面観世音菩薩。真言は、おん まか きゃろにきゃ そわか 災難除け・病気平癒・財福授与・延命・極楽往生など。
次の国分寺までは、のどかで平坦な道が続く。
第80番札所 白牛山 千手院 国分寺
参道両脇には四国八十八ヶ所各霊場寺院のご本尊が並んでいる。
本堂。
お願い弁財天を中心に七福神像が並ぶ。
ここは大師堂の中に納経所がある。
顔ハメパネルと願掛大師。
納経所では、御朱印代に加え入山拝観料200円をお願いされる。
ご本尊は、十一面千手観世音菩薩。真言は、おん ばざらたらま きりく 苦難除去、現世利益、病気平癒、厄除け、開運、極楽往生など。
本日最後の札所である白峯寺に14時半出発。五色台の上にあるお寺で標高377m。今日のラストをかざるに相応しい難所である。国分寺を出て高松市方面に進むが案内標識が見当たらない。ずいぶん走ってファミリーマートで休憩がてら位置確認。なんと坂出市に戻って山を登らなければならないことが判明。急遽反転して国分寺を過ぎたところから国道11号線に入る。坂道である。坂を越えて位置確認。後9Kmはある。時間は15時半なので十分行けそうだが、377mの登りが待っている。かろうじて納経時間に間に合ったとしても宿泊先まで30kmはある。ただ、今日中に言っておかなければ明日は山登りの連続である。しばらく考えて安易で楽観的なアイデアが浮かぶ。明日は白峯寺と同様、五色台にある根香寺からスタート予定。同じ五色台なら一度登れば平行移動ができて楽ではないか。疲れているせいか、その判断に従い、また反転。
夕方のラッシュの中、高松駅から高松港を抜け、ビジネスホテルシャトーエスト高松に到着したのは17時半。自転車は部屋に持って上がってもよいそうだが、エレベーターに入らず、やむなくフロント前に置くことにした。ホテルの前の他の自転車の籠には猫二匹。
19時半、マルナカ松島店にてミックスフライ弁当等購入。ホテルには茶トラの猫と足をひきずっている猫もいた。ホテルの雑然としたガレージがこの子達のねぐらのようだ。
イオンブランドの発泡酒バーリアルグランは飲んで寝る。安くて筆者にはピッタリだ。
宿泊費:4,080円(2026年3,600円 安くなっている)
飲食費:1,005円
納経料:2,400円(2024年4月から500円に改訂されているので4,000円。)
入山拝観料:200円(国分寺)
本日の総移動距離:70.4km



















































































