村上ファンドへの対応の仕方からして「世間の常識」から外れていた。
株主総会を前にして、持株比率は40%を超えていた。
ゴールデンウイークの前に、予想通り株主提案書が送られてきた。
総務担当役員は、連休明けまで開封しないことで合意していると発表した。
そして、1人でも村上から役員が出るなら現役員は全員辞任すると言った。
株主提案は、住友銀行の社外役員以外を全部入れ替えるという内容だった。
新役員候補者は全員村上ファンドの社員で、お茶くみの女の子までいた。
総務担当役員は、住友銀行の社外役員に対して激怒した。
社外役員はテレビに出演し、「阪神のためと思って残ったのに片腹痛い」と
喚き散らした。(実際は、社長に報告せずに内緒にしていたのが悪いのだが)
社員一同は、「このメンバーで電鉄会社の経営ができるかどうか、やらせて
見たらどうだ」と言った。
警察が捜査中のホリエモンの片が付いたら村上に入るという情報もあった。
総務担当役員は村上ファンドを恐れるばかりで、TOBで阪急に縋った。
「1日でも、1分でも、1秒でも早く」という声が、空しくテレビで流れた。
