経営統合から19年。

HD発足時には両社から同数の取締役が出たが、阪神出身者は減少し、

今では電鉄社長1人である。今年の新任候補も阪急2人と社外のみ。

 

両社の社員はどこで差がついてしまったのだろうか。

実は、入社時のスタートラインが違っていた。

阪急の新入社員は、電車の車掌や運転士をしながら塾で合宿し、社長や

役員の講話を聞きながら“阪急スピリット”を叩き込まれた。

国家資格を取得して電車を単独運転しなければ、本務の辞令が出ない。

 

阪神の新入社員も電車の車掌や運転士を経験したが研修だけで終わった。

阪神では入社半年で全員本務になったが、仕事は単純作業ばかりだった。

中年以降も満足な仕事はなく、中にはぶらぶらしている人もいた。

取締役候補が育つかどうか、この企業風土の差は大きい。