願ってもない良書に出会った。

 

大学では、鉄道に興味があったため「交通論」のゼミで学んだが、

当時は道路などのインフラや運賃論などの政策が議論の中心であり、

交通サービスそのものが経済社会でどのような役割を果たしているか

研究する場がなかった。

 

電鉄業界に就職しても同じだった。

 

「産業連関分析」の学者は運輸業を一項目にしているが、その内容を

掘り下げることはないし、交通論の学者は「産業連関分析」に関心を

持っていなかったようだ。

 

大手商社を50歳で退職した大学の仲間は、商社業界の論文を書いて

博士になったが、そのような手ごたえを感じている。