WBC、世界一からのこれから
WBCでの王ジャパン世界一からはや二ヶ月が経とうとしていますが、それが夢であったかの如く日本のプロ野球もアメリカのメジャーリーグも何事も無かったかのように行われています。
私は生まれも育ちも福岡である為、ホークスに来て頂いた時からの王貞治監督の熱烈なファンであり、その考え方や生き様、彼に関わる全てのものに感銘をうけ心酔していました。
昨年のシーズン中にWBCの監督を引き受けられた時に、私はとても喜びました。
大好きな王監督が全日本を率いて、世界を相手に闘う姿を想像しただけでわくわくしました。
そこで監督が「本来はユニフォームを着ている人間が引き受けるべきではないが、野球界の発展の為に引き受けることにしました。」とおっしゃっていました。
確かにシーズン前の今年の戦い方を決めるという時期に、指揮官不在ということはホークスにとっては非常に大きなハンディでありました。しかしそれよりも王監督が心配されていたことが「野球界はいつまでも『王・長嶋』に頼っていてはいけない」ということでした。確かに全日本の監督を選ぶにあたり、人材がいないということも事実でした。長嶋さんは体調のことを考えるともう表舞台で働いて頂くべきではないし、65歳の現役監督である王貞治に、この話が回ってくるということ自体、この問題の深刻さを日本球界はもっと重く受け止めるべきでしょう。
非常に色々な問題を投げかけてくれたWBCですが、まず最初の大きな問題が代表選手の招聘問題でした。
ここで一番大きな問題は、選手が出る出ないの問題ではなく、選手の招聘にあたり王監督自らがどうして動かなければならなかったのかということです。無理を承知で引き受けて頂いたにも関わらず、代表選手集めまでやらせるのは甚だ理解に苦しみます。ある選手には監督が直々にお願いしていたこともありましたが、なぜこんなことまでやらせてしまうのかと見ていて思いました。日本球界をあげて、気持ちよく王監督に指揮を取っていただく為に全力で動くべきところであるはずなのに、日本球界からはとてもじゃありませんがそんな雰囲気を感じることは出来ませんでした。現在の日本球界トップの無能ぶりを垣間見た気がしました。
辞退した背番号55の選手は、自分の背番号の意味が分からなくなるほど頭がおかしくなってしまったのでしょうか。今では彼の発言や行動が全て虚像に見えます。そして怪我。WBCを辞退してまで望んだシーズンが終わりました。
私が一番残念だったことは、城島選手の不参加でした。
自身で掴んだFA権を行使してメジャーに移籍することは、何も間違えていません。
しかし、福岡ソフトバンクホークスのファンであり、王貞治監督を心酔するものとしては納得がいきません。
まず第一に2年連続のプレーオフ敗退を、チームの中心選手(年俸5億円)として責任をどう感じているのかということです。しかも昨シーズンは自身の怪我で、プレーオフは欠場しています。
チームからはとりあえずFA権行使を1年待ってくれという話もありましたが、彼はそれに対して首を縦に振る事はありませんでした。
メジャーでプレーするという夢を叶えるには、1年でも早く移籍したほうがいいというのは当たり前ですが、チームやファンのことを考えて、別の決断をすることは出来なかったのかと考えると、残念で仕方がありません。
第二には来るWBCに向け、恩師である王監督とともに戦うべく、ホークスに残留するという決断がどうして出来なかったのかということです。ここで今更二人の間の関係については書きません。実際にはホークスのGM兼球団副社長兼監督である王貞治が、城島残留に関して無理な引き留めをすることは一切なく、移籍が決まった時点で、移籍一年目に集中できるようにWBCに招聘しないことを決めました。この恩師の気持ちを汲み取ることができるのであれば、もう一年待つという決断をしてもよかったのではないかと思わずにはいられません。
他にも出場辞退する選手が相次ぎました。私が想定していた最悪なパターンが、チームとして結果を残せずに「~が居れば」とか「~がいたら」という論調になることでした。
しかし私のこのつまらない心配を、王ジャパンは最高の結果で答えを出してくれました。
王監督はシャンパンファイトの前に
「諸君は素晴らしい!今日は思い切ってやろうぜ!」とおっしゃっていました。
最後の「ぜ」というところに監督の人柄を感じます。
ここ何年かは監督の厳しい顔ばかりを見ていたので、監督の最高の笑顔を見ることが出来てとても幸せな気持ちになりました。
WBCに出場した選手の経験は、これからの野球人生にとって非常に大きなものになるでしょう。
「王監督の元で世界一を目指す」これ以外に参加する理由が必要だったのでしょうか。
色々考えすぎて出場しなかった選手たちが可哀想で仕方ありません。
私は今回のWBCで最大の問題点は、日本のコミッショナーがあまりにも無能で無力だということだと思います。
近鉄合併時に前古田選手会長の引き立て役として、無能さを存分に発揮した彼が、人間的に全く成長することがないいまま、今回のWBCでも無能ぶりを如何なく発揮してくれました。
代表選手の招聘に対して辞退(非公式なものも含む)が続出した際にも、表に出て指導力を発揮することも全く無く、誤審によって日本が苦境に立たされたときにも何をするでもなく、表彰式の時だけにはちゃっかり顔を出す。私の尊敬する王貞治監督と並んで表彰式にいた彼は、並ぶ資格がないことをまざまざと見せつけるかのごとく、人間的な魅力も才覚も品位も何も感じることが出来ない姿を見せてくれました。
日本には第一回大会のチャンピオンになった国の責任として、次回WBCをより良いものにする義務がありますが、私は彼にその才覚を見出すことがどうしてもできません。彼の残された役割は、一日でも早く野球界から姿を消すことです。
私は福岡ソフトバンクホークスの一ファンとして、体の続く限り王貞治監督にチームを支えて頂きたいと強く思っています。それはユニフォームを脱いだとしても、ホークスを支えて頂きたいということです。しかし、今私が考える日本球界のあるべき姿は、王貞治氏をコミッショナーに迎えることだと考えます。
WBCの胴上げ監督となった今、現役・監督時代の実績で右に出るものなど誰もいません。
また、プライベートでもハンク・アーロン氏と少年野球財団を設立し、全世界の子供達を対象に少年野球大会を毎年開催しています。
また近鉄の合併問題の時も、現役の監督であるにも関わらず楽天設立時にエクスパンション(拡大)ドラフトを提案するなど、積極的に様々な提言を行っていました。
このようなことを書くまでもなく、適任であるということはご理解いただけると思います。
結局、今の日本球界は近鉄の合併問題から沸いて出てきた様々な問題に真正面から向き合っていません。選手の年俸はあの時からも年々上がり続け、各球団の経営状態も相変わらずです。ファンサービスとは言っても、野球から気持ちが離れていった人々を引き戻すほどのものではありません。ただ今は、問題が表面化していないだけで、いつ第二第三の近鉄が現れてもおかしくない状況にあると思います。
ホークスファンとしては生涯ホークスを心からお願いしたいのですが、あんなにジャパンのユニフォームが似合う方は他にはいません。日本球界の為に最後の大仕事を王貞治コミッショナーとしてやって頂きたいと、今は願わずにはいられません。
風通しの良さが大事
今日は東京競馬場でNHKマイル(GⅠ)が行われました。
地方競馬の南関東所属の内田博幸騎手が乗るマイネルハーティーが3番人気に押されていましたが、
結果は残念ながら12着でした。
今日は内田騎手は1~12レースの全てに騎乗しており(うち3勝)、昨年の日本一の385の勝鞍が認められた証でしょう。
先週は天皇賞で元地方騎手の安藤勝己騎手が、見事な騎乗で13番人気のスズカマンボで勝利していました。
地方競馬騎手の存在は、今やJRAにおいても大きなものになっています。
また人だけでなく馬も大活躍しています。
昨年競馬界を大いに盛り上げたコスモバルクがそれです。
GⅠには手が届きませんでしたが、毎度の長距離輸送を克服してGⅡ2勝、GⅠ2着2回という素晴らしい成績を収め、また世間的にも大きな話題になりました。
しかしそのコスモバルクは地方競馬所属の壁に泣かされ、天皇賞トライアルの日経賞で負けた為に今年はJRAのGⅠに挑戦することさえ出来ていません。
今は香港でのGⅠに挑戦すべく、香港で調整中です。
関係者からは「国内の10何時間の輸送より、飛行機の3~4時間の方が楽」という、なんとも意味深なコメントもありました。
昨年あれだけの成績を残し、なおかつ売上にも貢献してくれた馬に対して、未だトライアル競争の通過を義務付ける必要はあるのでしょうか。
JRAの官僚的・役所的な仕事が、地方競馬の希望も、自分達の売上も奪っているようにしか思えません。
また最近は地方競馬の経営危機も深刻で、実際に閉鎖する競馬場が後を絶ちません。
今まで書いたようにJRAは地方競馬との交流で、新鮮な話題を供給し、マンネリになりがちな現状を活性化しています。
にも関わらずJRAから地方競馬への援助は目に見えてきません。
良くも悪くも、地方競馬はJRAの受け皿です。
JRAで活躍できなかった馬は地方競馬に活躍の場を求め、また指定交流の地方重賞には多くのJRA馬が出走し、生産された馬がJRAでデビュー出来ない場合は地方競馬でデビューする。
地方競馬の縮小は、すなわち競馬界全体の縮小を意味するものです。
おそらくその危機感をJRAは持っていないのではないでしょうか。
とりあえず地方競馬の馬券をJRAで販売し、JRAの馬券を地方競馬で販売するだけでかなり違うのではないでしょうか。
開催日が違うとか、主催者が違うとかの細かい問題はあるでしょうが、今はそんなことを言ってる現状ではないです。
お互いが助け合い支えあっていかなければ、競馬界の縮小は歯止めがかからないと思います。
現在でも北海道の生産の現場はかなり厳しい現状だと聞きます。
建前だけの上っ面な改革ではもう手遅れの段階にあると思います。
風通しをよくして、地方競馬の風をもっとJRAで感じることが出来るようになりたいです。
メッツ松井の評価
なぜダメだったかという問題よりも、FAを使い高額の契約を結んで入団したわけですから、その時点で失敗は許されないわけです。
言い訳は許されないのです。
松井稼頭央選手は日本球界の内野手では、間違いなくトップクラスの選手でした。
私の個人的な意見では、彼がNO.1内野手であったと思います。
その彼をもってしても、メジャーの壁は高かったということです。
まだ1年目ということもあるので、来年以降うまくアジャスト出来れば日本時代のような成績を残すことも出来るかもしれませんが、もしダメならば辛い現実が待っているでしょう。
おそらくメッツ松井によって、メジャーの日本人内野手の評価は間違いなく落ちたはずです。
今日本球界はちょっとしたメジャー移籍ブームですが、その中に松井稼頭央選手ほどの実力と実績の持ち主はいるでしょうか。
メッツ松井の失敗(今の時点では)もあるので、メジャーのスカウトもかなり厳しく見てくるでしょう。
今年は井口・中村紀・仁志(巨人残留らしい)あたりがメジャー移籍を希望していますが、よほどでない限り成功するのは難しいのではないかと思います。
メジャー移籍は大いに結構ですが、もっと自分を支えてくれていたものを見つめ直してもいいのではないでしょうか。
それが日本球界であり、所属していたチームであり、応援してくれていたファンなのではないかと思います。
田臥解雇!!!!
米プロバスケットボール、NBAのサンズは18日(日本時間19日)、日本人初のNBA選手、田臥勇太選手(24)を解雇したと発表。
ロスターに復帰してまもなくのこの出来事に、NBAらしさを感じつつも、NBAの高い壁を痛感させられました。
2年契約という契約条件のよさでフェニックスを選んだ田臥ですが、ナッシュ・バルボサというポイントガードがいるなかでのシーズンは、厳しいものになるであろうというのは予想されていました。
私が思うに、予想外(!?)のサンズの好調も田臥の境遇に大きな影響を与えたと思います。
楽な場面で経験が積めればと思っていましたが、好調なチームは勝敗のかかった厳しい試合が多く、出場機会もほとんど無く、元気な体で故障者リスト入りするというのが現実でした。
NBA最高勝率を突っ走るチームとしては、この勢いを持続させる為にも効果的な補強をするのは当然で、そこで田臥がはじき出される格好になってしまいました。
しかしグッズ販売や観光客などのジャパンマネーが望める田臥に対して、このシーズン序盤の解雇はあ る種の潔さを感じます。
それにしてもこの早い時期での解雇は、本人も日本のファンにも残酷なものです。
でもNBAのレギュラーシーズンでの試合経験は、必ず今後の糧になるはずです。
まだまだシーズン序盤。
盛り返せ田臥!!!!!!
