■エディ・ヴァンヘイレン ブラウンサウンド BSIAB2 | ■LesPaul63■オーディオ&エフェクターなど自作音響的ブログ

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CDやハイレゾなど「レコーディングスタジオで制作された音源」を忠実に再現したい音楽ファン。ギターやオーディオ関連がおもなブログネタ。
週末はさいたま市でソフトボールを少々。

久々の更新です。
エフェクターの製作は滞っていたわけではないんですが、
別途、TV番組の撮影用や知人に提供などが続いていた。
たまには自分用の歪みものをと考えていて、以前から気になっていた、
BSIAB2 (Brown sound in a box)を製作してみようと思う。

回路図はこちら→BSIAB Schem

これはオペアンプを使用しないディスクリート構成、FETによりアンプ的に歪みを
発生させる回路、ダイオードクリップもない。サウンドにも期待できそうだ。

で、タッキーパーツさんで「ブラウンサウンド」というドンズバのコピーがあったので、
基本パーツ集めは面倒だからさっそく基板セットを発注。
せっかくの自作なんでポイント配線にしたいところ。
タッキーパーツさんでは、プリントユニバーサル基板という、
たいへん便利なものがあるので今回もそれにした。


今回は裏面配線は金田式などにこだわらずアースラインもパーツの足を使用した。
裏面のパーツ間配線は、たとえば抵抗の足とコンデンサの足をどう結線するか、
悩んだり難しいがそれも楽しみのひとつ。僕は見本のようにきれいには配線できないが、
ここはイモハンダは接続不良に注意してしっかりポイント配線したい。

プリントユニバーサル基板のためパーツ側には黒いガイドラインがある。
それにそって裏面をパーツの足を使い配線すれば完成。
エフェクター配線材は細いのが普通だけど、どうもこころ細いので、
入出力配線だけは手持ちがたくさんある金田式のダイエー電線をつかってみた。

さて、配線が終わりサウンドチェック。
 ↓
なんだこれ!!!間違ったか??? なんだか汚い歪みでサスティーンがつぶれる!!!
できそこないのファズか???~っと思ったが、基板のトリムを思い出した。
ちょっとトリムをいじってみると、なるほど、尖った感じの無いソフトな歪みを感じた!
ネットで検索するとここは4V に調整をとある。ヒアリング含めてサクっと調整し無事完成した。

サウンドチェックの第一印象として「ブラウンサウンド」とは良く表現されたものだと思う。
ハムバッキングでは実にスムーズな歪みでコンプのかかった伸びのあるディストーション。
これひとつで充分な歪みが得られる。確かにヴァンヘイレンのソロのニュアンスに近い。
コンプ感があり歪みとサスティーンが保たれるので一回のピッキングと左手の動きで
多彩なフレーズがクリエイト可能。そう、タッピングに実に適していると感じた。
とにかくスムーズに歪むと思いきやギターのボリュームを絞ると追従もありクランチもいける。
その状態でピッキングを弱めればアルペジオまで濁らずクリーンもなんとかなる。

トーンもかなり開くのでウーマントーン風から上げればジャキジャキなサウンドにもなる。
このサウンドはFETとはいえトランジスタアンプっぽいが。

ここでシングルコイルに替えると、このジャキジャキ感が更に顕著だ!
ハーフトーンも厚い歪みがありながらハイがつぶれることはない。
ギターのボリュームを絞るとFuzzFaceをつないだ、ジミヘンクリーンにも近い。
BOSS BD-2な音をもっと派手にしたような感じと言えばわかりやすいか・・・。

~~~、総じて、ボリュームを上げたMarshallサウンドをペダルで再現したペダルだと感じた。
コンプなども必要とせず単体でかなりの歪みとサスティーン。
と、思いきやギターのボリュームを絞ればクリーンまでOK!

スタジオ、ライブでペダルをひとつ持っていくとしたら、コレ以外ありえない。
オススメですね。