さて4年目突入。ついにこの年、今も通っている精神病院への通院を決意した年である。

経緯としては、まず両親に

「自分は一人では変わる事ができない、何とか病院へ通う事はできないか?」

と相談した所、近場で良い所はないかと知り合いなどに連絡を取ってもらい、自分の現状を先生に説明しつつ何件か周ってもらった。結果、精神科の権威と言われる先生とコネのある方に相談した所、「息子さんは普通の精神科では対応できないと思う。紹介状を書くのでこの人の所へ行ってみてはどうか」と受け、上述した権威とされている先生の居る病院へ通う事が決定。少し調べたところ、その先生は普段は児童を対象に診ているらしかったのだが、当時自分は24歳と全くもって児童と呼べる年齢では無かった。ただ、紹介状を書いてくれた先生曰く、「息子さんの場合は幼少期から問題があるように思える、遡って昔の事から詳しい説明が必要」らしく、もういい齢だったのだが児童精神科で診てもらう事になった。

 

'09の春に初診があったのを覚えている。当時は外の世界への怯えが酷く、通院するのにも一苦労。

・過剰な着込み(自分を晒したくないという思いから、少し暖かくなってきた時期だったが真冬の服装)

・顔にはバンテージを丁寧に張り付け一切肌を見せないように

・さらにウィンターシーズンに使われるニットの目出し帽のような物を深々と被り、目を絶対に見せないようにし手袋も着用

・親の運転する車に乗せてもらい通院する事になったので、自分の定位置は後部座席、周囲から見られないよう寝転んでいた

・念には念を、車の窓にはフロントガラス以外全てに黒のカーテン

・外出時は終始目を出していない上に瞑っていたため、外での行動は親の肩に手を置き慎重に誘導してもらった

 

とまあ最初の頃はこんな感じで通院を開始した。前年の記事で書いた歯医者の時もほぼ同様の通い方をしていたのだが、一番違っていたのは通う時間帯。歯医者は診察時間が終わった後に行っていたため、周囲は既に暗く何とか出られていた。しかし児童精神科へ向かう時間帯は真昼だった。普段自分の部屋に篭りっきり、電気はもちろん付けずに雨戸も全て閉め、部屋にある小窓には毛布を無理やり張り付け太陽の光を完全にシャットアウトしていた生活を送っていたので、太陽の下に出ていくというのは物凄い抵抗があった。

 

そんなこんなで主治医との面談が始まったのであるが、当時何に対しても自信の持てなかった自分は声を出すこともできず、先生の自分への質問には用意したノートとボールペンを使用し、文字で返答していた。初診はおそらく数時間、以降は約1時間弱の診察を週1~2回のペースで行っていた。家族以外の人間と接する緊張感からか、診察の後は決まって背中にぐっしょりと汗をかいていたなぁ。

 

とまぁ、こんな感じで始まった通院生活であるが、以降数年から現在に至るまで、年月こそ経つものの長文を書いてまで伝えたい事もないので、今後の記事は薬に関してや、〇年にはそういえばこんなことあったな、とか近年~現在の出来事とかを掻い摘んで書いていこうと思う。