東京のクリニックでの最初の採卵。
無麻酔での採卵、めっちゃ痛かった。。。
卵巣を針でズキンと刺す、なんとも言えない独特の激痛!
でも、ここに通う何百人もの女性がこの痛みに耐えてきたんだと思うと、さすが日本人は辛抱強いわ。
採卵後には、変なことがあった。
ひたすらズキズキと痛かった採卵を終え、安静時間を過ぎ、階下で院長診察を待っている時から、お腹に激痛が始まる。
あまりに痛いので看護師さんに訴え、座ってられないので隅っこのベッドで横にならせてもらうが、本当に、のたうち回るくらいの激痛だった。採卵した院長自らが、内診しても卵巣や子宮に腫れはない。腸が痙攣しているのではないかと言うことで、鎮痛剤を処方される。鎮痛剤が効いて、帰宅する頃には痛みも治まった。ほっ。
同じクリニックに通う人たちのいろんなブログを見ても、そんな例は見当たらないので、かなり珍しい採卵後の体験をしてしまったみたい。
(ちなみに同じクリニックで、その後の採卵してもこの謎の激痛はなかったし。)
私のお腹は、刺激に人一倍、弱いのかな。。
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そして、数日間はドキドキの電話での、受精や分割確認の日々。。
これは毎回、心臓に悪い。だって、ダメだったらまた採卵からやり直しなんだもの。(不妊治療の全てに於いて、そうなんだけど。努力なんて関係なく、ダメならまた最初の振り出し、ゼロに戻るという辛さ。。)
結果、成熟卵が2個とれ、幸いそのうち1つが5日目胚盤胞で凍結できた。
ここのクリニックでは、必ず一旦凍結してから次周期以降に移植するとのこと。
夫はフランスに戻ったが、私は東京の叔母の家に滞在しながら、翌周期の移植に臨む。
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実は、いろいろな当時もらったデータ。娘の妊娠中、辛かった過去はもう思い出したくないからと、ほとんど処分してしまったので、細かなことは覚えていないのですが。記憶を頼りに書いみると。。。
5月後半に移植。
D4:着床判定1回目、hcg 0.2。
陽性反応だけど少ないようだ。0,3以上は欲しい。
D7:判定2回目、hcg21,9。
クリニックからもらったデータには20以上で可能性ありと書いてある!気持ちがぱーっと明るくなる。
D12:hcg87。本当はここで、10倍以上ないといけないらしい。
院長にこの数値では正常妊娠は無理、子宮外妊娠の可能性ありと言われ、一気に崖から突き落とされたような気分になる。天国から地獄へ。。
D17:hcg 625。胎嚢確認日。小さな点のような胎嚢らしきものを確認。院長には、このゴミのような点が胎嚢かもしれないが、まだ子宮外の可能性は捨てきれないという、シビアなコメントをもらう。同じクリニックでの子宮外妊娠の手術のブログを見つけて読むと、あまりの怖さに、生きた心地がしない。
D21:やっと胎嚢が見える。5mm。hcg1200。
でも、妊娠継続の可能性はもうないようだ。。
ここからは、この数値ではダメだと言われながら、ただダメになるのを見守るだけ、そしてダメ宣告を聞くためだけに、毎回1万円近くの診察費を払い、通い続ける。
叔母の家に居候しながら、他に何も手がつかず。
ジリジリとした生き地獄のような日々。。。
D26:辛すぎてメモも残していない。
たしかこの時は、院長ではなく話しやすい若手の医師だったので、思い切って「妊娠継続できないのを確認するためだけに通院する日々が辛い、いつまで続けるのか」と訴えた。
先生は「受精卵といえども、命であることにはかわりない。なので、基本的に、成長が止まるまで見届けないといけない」といった回答。
この先生は、少なくとも柔らかく同情するように、わかりやすく説明してくれたのが、唯一ありがたかった。
そしてついに、次の検診で、胎嚢の成長が止まっていることを確認。
翌日に掻爬手術が決定した。
移植してから32日目、6月の終わりのことだった。長い長い1ヶ月間。。
またしても流産の手術。
そういえば、去年の双子のお別れ手術も、6月だった。。。
6月は悲しい月だなあ。
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掻爬手術は、局所麻酔だけで行うという。
今までは全身麻酔だったので、びっくりした。
いろんな人のブログを見ると、個人差はあるが、かなり痛いようだ。でも、皆さん、それに耐えながらなんとか乗り切っているようだし。。。確かに、全身麻酔は体に負担がかかるからきっとやらないのだろうけど、全身麻酔の設備がないのも理由の一つなのかしら?
当日、ラミセルとかいう子宮を広げるものを入れられ、そこからもうすでに、じっと座ってられないくらいの痛み。
そして手術は、想像以上の激痛と精神的苦痛のあるものだった。
激痛と悲しみで涙が止まらない。
看護師さんは痛がる私の手をぎゅっと握ってくれる。(慣れてるのだろうねえ)
流産という精神的に辛い中、さらにもこんな痛みを強いるなんて、なんてサディスティックなんだろう、このクリニック。。
ここからは話は逸れて、全く私の個人的意見だけど。。。
毎回の院長の診察。厳しく、必要以上のことは言わない。秒察。何百人もの患者がいるのだから、それはわかる。
そして、カリスマと言われるだけのことはある実績と知識。それはわかる。
でも、何時間も診察を待ちながら、必死で用意した私の質問に対して、まるで私がバカな質問をしているかのようにこちらを一瞥、その睨み方、そして、私の質問の仕方が悪いのか、毎回、質問の答えになってないようなぶっきら棒な返答。これは初診の時からそうだった。ただ単に、私が波長が合わないのかな。。。
移植後のジリジリと下降線をたどる結果で、弱り切っている私。
叔母の家に居候しながら、高額な診察費にお金ばかり減って行き、話せる夫も側にはいない日々。。。そんな状況に、毎回、傷口に塩を塗りこまれるような対応に、心の底まで参ってしまった。だから院長は遠方からの治療を断ってるのかな。
もちろん、私が精神的に弱い人間だからかもしれない。
でも、デリケートで辛いことの多い治療に、なぜ必要以上に意地悪な答え方しかできないんだろう。。。もしかしたら直接、治療の結果には関係しないかもしれないけれど、やはり患者の精神面でのケアも、医療の一つではないか。
素晴らしい技術や治療を休まない姿勢は、本当に尊敬に値するけれど、人間的には院長の姿勢に、未だに疑問!
(それをカバーするかのように、優しい看護師さんが多いのは確かだったけど。。)