Les Cinq Parisiens

Les Cinq Parisiens

パリ5人組によるリレーブログ

パリ五人組とは・・・フランスに留学していた頃に知り合ったピアニスト仲間5人。現在は全員東京を拠点に活動しています。
各々がソロにアンサンブルに演奏活動を行いながら、5人が集まる時には、定型にはまらない、エンターテイメント性とオリジナル性を兼ね備えた、新しい形のコンサートの実現を目指します。
今後の展開にもご期待下さい☆
ご意見・コンサートの感想・5人組に取り上げて欲しい曲などのリクエストは、右サイドバーの「メッセージを送る」からお願い致します!
Amebaでブログを始めよう!

皆さま、お久しぶりです!宮崎明香です。

11月もあと1週間ほどとなり、今年の演奏会も近づいてまいりました!

 

今回の演奏会テーマは、「5人組が贈るクリスマス」です。

皆さまそれぞれに思い出があることと思いますが、私にとって思い出深いのは

小学校の時に経験していた「クリスマス礼拝」です。

キリスト教の学校に通っていたので、学校生活は毎朝礼拝から始まっていました。

年に数回は大規模な礼拝があり、言わずもがなキリスト教においてクリスマスは最も大切なイベントで、

小学校では毎年、6年生が「聖劇」と呼ばれる劇を行っていました。

 

野を旅する羊飼いのもとに天使の集団が突然現れ、神の子の誕生を告げます。

飼い葉桶に眠るイエスとその両親マリア、ヨセフのもとに急ぐ羊飼い、そして星に導かれた三博士が

宝物を携えて、拝謁に訪れる様子を演じます。

特に、天使の集団が突然現れてその強い光に羊飼いたちが思わず倒れこむ場面はとても印象深く、

 

羊飼いA「あれはなんだろう!」

羊飼いB「なんだろう!」

羊飼いC「なんだろう!」

羊飼いD「見ろ、天の使いだ!あんなにたくさん!!」

~天使の集団登場~

天使長ガブリエル「羊飼いたちよ、恐れてはいけない…」

 

と続くセリフは今でも諳んじています。もっとも私自身は天使集団のひとりだったのでセリフはありませんでしたが…

 

今回の演奏会では、まさに!この思い出深い場面を表した曲を選びました。

 

第16曲「預言者、羊飼いと東方の三博士のまなざし」」

冒頭に響く雷鳴のような轟音は、ガブリエルと天使たちの放つ強い光に倒れこむ羊飼いたちそのものです。そして彼らがイエスのもとへと疾走する様子が遠近感を持って表現され、その光景がまざまざと目に浮かぶようです。

 

第5曲「御子に注ぐ御子のまなざし」

タイトルからして意味がわかりにくいですね。

これは、御言葉(神の言葉)である「子」が、幼子である「子」を見つめている、ということで、それらと「神の主題」の三つから織りなされる曲です。

キリスト教における三位一体というと父と子と聖霊のことですが、神(父)、イエス(子)、御言葉(聖霊)の三つが重なり合い、人性と神性の結合を表します。三声部によるカノンで表現され、合間には鳥たちの歌によって「歓び」が象徴されています。

 

第13曲「ノエル」

クリスマスそのものを表した曲です。降誕祭の鐘の音が鳴り響き、イエスの誕生を祝う歓喜の爆発、そして御子を慈しむ聖母の愛に溢れています。

 

 

敬虔なキリスト教徒で教会オルガニストでもあったメシアンの大作「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」

私自身は信者ではありませんが、幼いころに肌で感じたクリスマスをお届けできればと思います!

 

 

メシアンが60年以上もオルガニストをつとめたパリのサントリニテ教会。今年久しぶりに訪れました

 

 

 

みなさま、こんにちは!

島田彩乃です。


11月に入り、秋も深まってまいりましたね。

12月9日(日)の「パリ5人組演奏会」まで、あと一ヶ月と少し!

日は短くなりますが、その分空気が澄んで、紅葉や夜景が美しくなる季節…🍁

空気も冷たくなるので、気分もシャキッと、練習に力を入れていきたいと思います!


前回ブログで佐野さんが言及していた「デフォルトモードネットワーク」、

私はナチュラルに大得意な人間でして(というか佐野くん解釈の「頭を空っぽにすること」の方ですが)。。。笑

もともとの性格ではあるのですが、

フランスに住んだときに、フランス人のオンとオフの切り替えの凄さに影響を受けた部分もあるかと思います。

オフの時には仕事のことは一切気にしない!という姿勢。

1週間くらいの旅には楽器は持ち歩かず、それこそ「空っぽ」になることに「集中する」時期があるという。。。

良くもあり、悪くもありますが、なるほどなぁと思いました。


頭を空っぽにすること、あえて考えないようにすること、

考え方をポジティヴ方向に変換すること、リフレッシュすること、大事ですよね。


今回私は、みなさまよくご存知のショパンの作品を演奏します。

曲中にポーランドのクリスマス・キャロルが現れる「スケルツォ第1番」は、私の思い出の曲でもあり、でも、かなり久々に演奏する作品。

以前弾いた時には見えなかった景色を探しながら、日々楽譜と向き合っています。


最近、初めて日本を訪れたヨーロッパからの友人を乗せて、"リフレッシュ" のドライブで出会った秋の風景をシェアします。

初めて見た〜…と感動していたら、実は子供の頃にも連れてきてもらって見ていた風景だったことが判明。。。笑

「景色」や「作品」は変わらず美しい姿でそこにいてくれるので、

自分の感性がどれだけ成熟したかで捉え方がまったく変わってくるということですね。

上手に息抜きしながら、感性を磨いて頑張ってまいります!


12月9日トッパンホールで是非お会いしましょう♪



Ayano



チケットのお求めは以下より↓


【トッパンホール チケットセンター】

http://www.toppanhall.com/sph/concert/detail/201812091500.html


【チケットぴあ】

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b1810123













皆さま、ご無沙汰しております。最年少の佐野隆哉です。根っからの末っ子気質、気分のノリにムラがあり、ブログ更新は大の苦手。意見だけは口うるさく言うけど、肝心の行動力はスタートが鈍いのが悩みです。

とは言え、パリ5人組の公演まで2ヶ月を切り、お尻にも火がついてきたところ。今日のブログ更新を機に、再始動宣言をします!

さて、このブログをご覧の皆さんの中で、ふとした瞬間に悩みが解放されたり、腑に落ちない出来事が急に理解出来るようになった体験をされたこと、ありませんか?

最近、ハマっていることの一つが、この「気付き」の瞬間なんです。春先に自律神経を病み、この生きづらさはどこから来るのか、自問自答の日々を送ってました。

スピリチュアルな本から仏教、瞑想の本まで色々と読み漁ったのですが(こういう執念のようなエネルギーだけは沢山あるのです笑)、その中でも一番興味を惹かれたのが、茂木健一郎先生の本に書いてあった脳内の「デフォルトモードネットワーク」というワードでした。

難しい解説は本をお読み頂きたいのですが、私なりの解釈としては「頭を空っぽにして、ボーっとする」。

なかなか実践してみると難しいのですが、意識的、無意識的問わずボーっとするのを実践していたら、目から鱗なことが出てくるようになったのです!

全ての悩みが解放出来る訳ではないですが、その根本がどこにあるのかを理解出来るだけでもホッとしますよね。

実は、これがピアノにも良い効果が出ているのか、当たり前に感じていたことが急に新鮮に感じられたり、今まで気付かなかったことに着目する瞬間が増えてきました。

私がパリ5人組公演で弾くシューベルト=リストの「魔王」は、ピアニストにとって大敵の連打による酷い疲労が問題になるのですが、目下これをデフォルトモードネットワークの力で解決する日は近いかも⁉︎

ぜひその成果を皆さんの目で確かめに来て下さい。皆さまのご来場を楽しみにしています!






 

 

2018年のパリ五人組の公演まであと2ヶ月となりました。

公演までの準備期間のワクワク感や焦燥感を皆様と共有できたらと思いまして、今年もブログや動画などで発信していきたいと思っています。

 

さて、今日はまず当日演奏するプログラムについて書いていこうと思います。

1回目の担当は池村京子です。

 

今回の演奏会では、5人10手で弾くチャイコフスキー「くるみ割人形」の他に、クリスマスのシーズンに聴いて頂きたいピアノソロ曲をそれぞれのピアニストが演奏します。

何曲かの候補の中から、私はとある作曲家の厳かな曲を弾こうかどうしようかと迷っていたたころ、偶然にファニー・ヘンゼル・メンデルスゾーンという、あの大作曲家フェリックス・メンデルスゾーンのお姉さんにあたる女性作曲家の「一年〜Das Jahr」というピアノ作品に出会いました。

一年と言うからには、クリスマスのシーズンの曲も入っているのでは?と思って調べたら、その直感はドンピシャリでした。

最後の曲である「12月」という曲は、クリスマスのコラール「高き天より我来たり」が引用されていて、クリスマスの祝賀ムードの中、静かに終わっていく美しい曲です。

というわけで、この12月をメインに、5月、11月と合わせて3曲弾くことに決めました。

決めたのはいいけれど、楽譜が(日本では)売っていないので、まずは楽譜探しからスタート。

インターネットで海外に注文はできたものの、楽譜到着までに船便で2ヶ月近くかかるとのこと。

チラシ作成に入る前に一度は楽譜を見て弾いておきたいので、友人が見つけてくれた無料サイトでとりあえず楽譜をダウンロードして一通り弾いてどんな曲なのかを確認。

こんなに情報がない(楽譜もない・録音もわずか)曲を人前で弾いた経験は、コンクールの委託作品ぐらいなので色々と不安になってきました。

 

そんな中、夏に演奏会や講習会でドイツに行っていた5人組メンバーの島田彩乃さんから、貴重な情報が届きました。

「ライプツィヒにあるメンデルスゾーンハウスに行ったら、ファニーのコーナーが新しくできていたよ!」と、写真を送ってくれました。

写真を見ると、私が弾く「一年」の格曲の1ページ目が展示されています。

 

「一年」の自筆譜にはそれぞれ、夫であるウィルヘルム・ヘンゼルによるイラストが入っています。

なんとこれが!!イラストは自筆譜にしか入っていないので、とても貴重です。

 

このタイミングで素晴らしい資料をゲットして送ってくれた5人組のチームプレーに感激しつつ、楽譜も無事に手元に届き、準備を始めています。

 

次回のブログでは、曲の解説を書きたいと思います!

 

 

 

大変おご無沙汰しております!

パリ5人組、2017年10月25日に初の名古屋公演@宗次ホールを無事に終了しました。

当日の様子をレポートにまとめました。

 

11:00 リハーサル開始

9時前の新幹線で東京を出発して、10時半に名古屋駅着。 会場に到着するや否や、調律の終わった会場に入りリハーサル開始です。パリ5人組のリハーサルはピアノの椅子選びから始まります。連弾用、デュオ用、3人連弾用、と会場スタッフさんにご協力頂いてスムーズに決定しました。また、パリ5人組のメイン演目である2台10手の曲は、譜めくりも大変なお仕事です。楽譜がオーケストラスコアのようになっているので、しっかり楽譜を読める方にお願いしています。今回も頼もしいお二人の譜めくリストが、リハーサルからテキパキと大きな楽譜をめくってくださいました!

 

 

12:30 お昼タイム

パリ5人組といえば「良く食べる」です。リハーサル終了後お腹を空かせた出演者がCoCo壱番屋のカレーを注文すると、猛スピードで楽屋まで届けてくださいました。

 

 

13:30 開演

前半はピアノ連弾とピアノデュオのプログラム。 

ドビュッシー連弾(島田&宮崎)

プーランク(池村&島田)

ラヴェル (有吉&佐野)

 

後半は「展覧会の絵」初お披露目

女性3人はドレスを同系色にそろえて

男性二人は腕がキツキツ

 

 

たくさんのお客様に感謝!

パリ5人組にとっては初めての土地でチャレンジングなプログラム。さて我々は受け入れて頂けるのだろうか、演奏会として楽しんで頂けるのだろうか・・・などと不安も少々ありながらの名古屋入り。しかしそんな心配はよそに、多くのお客様にお越しいただき、暖かい会場の雰囲気とたくさんの拍手の中無事に終演することができました。ご来場くださいましたお客様、ホールの関係者の皆様はじめ、公演をサポートしてくださった全ての方にこ改めてお礼申し上げます。

 

お客様の感想

★素晴らしい音色のCinq de Paris展覧会でした、今度は12/10にトッパンホールで、更なる化学変化を経られた皆様の織り成す色彩にお目に掛かりに参上致します

 

★アンサンブルが立体的に聞こえてきて5人で弾く醍醐味を強く感じました

 

etc.会場でもたくさんお声がけいただきました。

 

嬉しいご感想どうも有り難うございます。

次回12月10日のトッパンホールに向けて、更なる変化をお見せできるように頑張ります!