演奏会まであと2日となりました。
あおいです。

プログラムノートや歌詞対訳を作っていて思ったことがあったので綴らせていただきます。

今回、演奏させていただくプログラムは、
◎第1部  フランス近代音楽◎
フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、イベール、シャミナード作曲のピアノ曲、歌曲、フルートソロ曲。

◎第2部  ”鳥”に関連するアンサンブルを中心としたフランス音楽◎
・ラモー作曲 オペラ「イポリートとアリシー」より 恋するナイチンゲール
・ルーセル作曲 「ロンサールの2つの詩」
・ドリーブ作曲 ナイチンゲール
(その他、歌曲とフルートソロ曲。)


という構成で、第2部に私達のグループ名の由来ともなった”小鳥のさえずり”をテーマとした曲を数曲お届け致します。

練習したり訳していて思ったのが、鳥の鳴き声って明るく楽しい恋を歌うイメージがあったのですが、今回演奏するナイチンゲール達の調べはどこか哀しげ。
ナイチンゲールの自由気ままに飛び回りながら歌う姿を見て、過ぎ去った恋や叶わなかった恋の対照的な存在(憧れのような存在)として作曲されたんだなーと思いました。



ナイチンゲールは別名夜鳴きうぐいす、またはサヨナキドリとも呼ばれ、日本ではあまり馴染みがありませんが、ヨーロッパでは最も綺麗な声で鳴く鳥として認知されているようです。
そのことからナイチンゲールは多くの音楽家たちによって、甘く美しい旋律にのせて恋を歌う鳥として作曲されてきたのでしょう。

(クープラン、ストラビンスキー、アリャビエフもナイチンゲールをテーマとした曲を作っていますよね)


さて、第1部で私はフォーレの歌曲、”イスファハーンのばら”と”夢のあとに”を演奏させていただくつもりなんですが、この2曲も叶わなかった恋と憧れを歌った歌曲なので、どうやら失恋の歌曲ばかり選曲してしまったようです…!(°_°) 

しかしどこか哀しげ…とはいっても、極めて繊細で美しい旋律と特徴的でおしゃれな和声で作曲されているのがフランス近代音楽の特徴なので、その美しさを味わいながらお楽しみいただければと思いますむらさき音符