長野の方の、路地をちょっと迷ったら入れるような、
けれども深い森の中に住んでいる陶芸家さん(白いひげが生えている)
のおうちで少しの間失敗作を割る。
売らない、しかし自身で使うに耐えない失敗作をひたすら割る。
それは白いお皿。お椀。
少し休んだら失敗作に昼ご飯を盛り、
綺麗に洗ってまたそれも割る。
すべてを割りきったら集めてもっと細かく砕いて、
その粉を別の用途に使うのだ。(おそらくは土に撒く)
失敗作を割る。雇い主はただその音を聞く。
たまに割り方について「へたくそだな」とか「きみはなにかまよっているのか」とか感想をいう。