[震える砂塵]衣装製作ウラ話⑤ | 幻想芸術集団 Les Miroirs ~耽美なる制作日誌~

幻想芸術集団 Les Miroirs ~耽美なる制作日誌~

都内で活動中の芸術集団・Les Miroirsの、優雅で耽美な日々の記録。
様式美に彩られた華麗な舞台公演を展開している集団ではありますが、此方のblogは基本的にまったり運営しております。

お芝居好きの方のみならず、ファッション好きの方も必見!(?)

なんだか熱い衣装談義、第五弾!ドウゾ~


☆☆☆


ロッタ(ラレ) 祐妃美也


-----衣装さんコメント-----


慰問歌手として主人公イタチを探しながら戦場を渡り歩く、なんともたくましくも綺麗な女性ロッタ!

初演時の衣装が綺麗に保管されていたのと、元々のイメージもあって、そのまま使用することになりました。

が!!

そのまま引き下がるのも寂しかったので、少しだけ装飾をさせて貰いました。
腕や胸元にパールをつけたり、スカートにレース足したり、やはりゴールドのレースつけたり。


↑制作中の写真

なによりもポイントはコルセットにつけたゴールドラインです。
ロッタは綺麗なイメージから崩したくなかったので、華麗によりは綺麗にキラキラさせたかったんです!(叫)

見るとさほどの変化はないですが、それでもイメージをより大事にすることで細部に手を掛け、初演時よりもより魅力的になったロッタを感じていただけたらなと思います。


また、最初のシーン、ロッタとノルベルトが会話するシーンでロッタはスカートのみ別のものを履いていました。

じゃん

全身のものがなかったのですが、サーモンピンク的なスカートを履いています。
まだ田舎にいる、という程で、すこし色味も田舎らしい綿のスカートにしました。

ロッタは話が進んでいく場面場面によって頭の飾りや、ストールを巻いたり、髪を結んだりなどのいろんな工夫もされていました。
皆さんはどこまでお気づきになったでしょうか?
因みに私はストールとスカート以外は全て本番を見て気がつきました!
-----演出コメント-----
Les Miroirsお得意の?「困ったときの金ブレード」が大活躍した衣装(笑)
元々が淡い色合いなので、派手にするのは難しいかと思われましたが、ちょっとしたポイントをおさえることでぐっと素敵に変身しました。稽古場の隅でコルセットにブレードを手縫いしていたyukariさん…ありがとう。
冒頭の1シーンのみしか出てこない早替え用のスカートまで新調して頂き、yukariさんの拘りを感じます。
田舎町での回想・外出時・パーティーで歌う場面など、美也さまの提案で、髪飾りや小道具が場面ごとに細かく変化しています。
原型衣装は上下とも朝霞さんのお手製ですが、スカートはそもそも他劇団の公演にて「伯爵家の令嬢」という役の方の為に製作したものがあまりにも良い出来で気に入ってしまい、そのまま引き取ったという…実に7年近く前のものです(笑)

初演時↓

ウィッグを変えたことによる印象の変化も良い感じに作用したと思います。
金髪からイタチに近い赤毛に変え、全体の馴染みが良くなり、かつインパクトのあるものになりました。
ちなみに、この初演で使用した金髪のウィッグは今回のフライヤー撮影でお借りしています(笑)

☆☆☆


以上で出演者5名の衣装解説は終了!
で・す・が・・・実はもう1着あるのですぞ~
まだまだ続きます、ドウゾお付き合い下さいマセ♪