[震える砂塵]衣装製作ウラ話① | 幻想芸術集団 Les Miroirs ~耽美なる制作日誌~

幻想芸術集団 Les Miroirs ~耽美なる制作日誌~

都内で活動中の芸術集団・Les Miroirsの、優雅で耽美な日々の記録。
様式美に彩られた華麗な舞台公演を展開している集団ではありますが、此方のblogは基本的にまったり運営しております。

まだまだ引っ張ります、公演ウラ話シリーズ(笑)

Les Miroirsの舞台を華やかに彩るお衣装の数々を御紹介

衣装スタッフ・yukari様&座長のコメントと共にお楽しみ下さいませ(≧-≦)/


☆☆☆


ノルベルト(イタチ) 谷英樹

-----衣装さんコメント-----

今回の主演様「赤毛のイタチ」ことノルベルトの衣装ポイントはまさに!震える砂塵に合わせて考えたオリジナルの軍服という所です。

凄腕の狙撃兵…
当初の打ち合わせで、本気の軍服らしい軍服は違うし、かといってオリジナルをやりすぎると間違った方向に進んでしまうので、いい感じに軍服らしくはないけど軍服みたいな服はどうかというご相談から始まり…お任せ下さい!とあれよあれよとかいたデザイン画がこちら。


思いのほかビジュアル系(笑)

そうね、うん。予想していたよりオリジナル満面でしたね、うん。
でもこう見比べると、割とデザイン画通りですね。

そして世界観を出す試行錯誤と、楽しくなってやりすぎちゃう誘惑を乗りこえながらなんとか形になりました。


因みに細かい部分で、肩とフロントの線は革を使用しています。そこにスタッズ風な飾りを打ち込むことで、すこし堅い服の印象になるようにしています。
腰に巻いている布もサテンを裏返したり、綺麗ながらに馴染むような色味にしました。

イタチ役の谷様、着こなして頂いて何よりです^_^
-----演出コメント-----
「お洒落な軍服」という注文だったのですが、一歩誤るとコスプレになりかねない微妙なところを巧くスレスレで留めた衣装。
ちょっとネタばらしをしてしまうと…実はこのトップスは既製品のシンプルなジャケットに装飾を足したものです。本当にシンプルなものがベースだったので、どれだけ派手に飾ってくれるものか楽しみ半分・不安半分(苦笑)という状態で完成を待っていましたが…流石yukariさん!原型が全く思い出せないほど格好良く装飾してくださいました!
短め丈のトップス×サッシュ×ロングブーツで、スタイル・ライン共に抜群に素敵。完成した衣装を着た谷さんのテンションがみるみる上がって行ったのは言うまでもなく。増して主役オーラ全開で、このテンションが芝居にも良い影響を与えているのが一番感じられたのが谷さんでした(笑)衣装のパワーは凄いです。
写真では分かり難いですが、赤毛風に染めた髪もよく似合っています。

ちなみに、2009年初演時のイタチ(立石洋介さん)↓
色味や雰囲気はそのまま活かしています。此方も既製品アレンジ。
「砂」のイメージが欲しくて、ベージュ系のジャケットを選んでいます。
腰に鉄製の火薬入れを下げていますが、とても重いです…(今回は銃自体を変えたこともあり、演出上これは着けませんでした)

☆☆☆

さてさて、なかなかのボリュームでお届けします衣装話。。それだけLes Miroirsはヴィジュアル命で御座居ます♪
この調子でどんどん参りますぞ!お楽しみに~