上田一豪さんの新作

ミュージカル『ByeBye My Last Cut』

いきなり余命4ヶ月を宣告された映画監督・廣瀬くん
漫画原作を演技経験乏しい若い役者主演に据え撮影。

この作品がヒットすれば、次回作はもっと自由に撮れる!
プロデューサーは言うが、次はない。

これが遺作となるのか?
自分らしい作品は撮れたのか?

生に向き合いながら自分の最期を題材に、大学の映画サークルで出会った妻と2人でドキュメントを撮っていく。


キャストは、歌ウマの実力派が勢揃い!

廣瀬くん、たぶん何かの作品で観てるけど、記憶になく、こんなにいいお芝居する人だったのか?
見逃した過去を恨むばかり。

大好きな原慎さんと神田くん、歌声が綺麗な北川理恵ちゃん、みなさん素晴らしいし、重苦しいテーマの中、1人笑いに徹した植原くんは称賛したい。

そして・・・息子の全作品を観ているのに
お前の作品は観てない!
お前らしい作品は撮ったのか。
だから、お前の作品はまだ観てない。

と、悔しさを滲ませながら、半分力なく語った父
川口さんのセリフはまぢ泣けた。

息子が先に旅立つ淋しさと
息子への期待の大きさと
残された日々が少ないことを知りつつも鼓舞する姿

一瞬にしてその世界に引き込む演技は、川口さんにしかできない。

アーカイブ付き配信あるるしい。

オフ・ブロードウェイっぽい、熱のある作品。
一豪さん、クリエぐらいの劇場で観たいです!

素敵な作品をありがとうございました。