3度目? いや4度目かな?
劇団やりたかった
第23回公演
江戸からお伊勢さんへ向かう途中、東海道を下るなか小田原に着いた弥次さんと喜多さん。
かの有名な外郎(ういろう=当時は薬の一種)屋に出会う。一軒は本家といい、もう一軒は元祖という。
半ば強引に、弥次さん喜多さんはそれぞれに連れ込まれ、ここから悪運が転がり始める・・・
劇団やりたかったは、元々ある話を横道にそれるような感じで、人間の愚かさや優しさを、演劇でしか作れない(電波には乗せられない!笑)カタチで、最後はクスッと笑ってしまう物語をシュールに創ってます。
団長や劇団員(って存在するかは不明)が路上でチケットの手売りしたり決してスマートさはないけど、そんな人間臭さが作品にも投影され、団長の熱量に魅了された演者と観客が集まっているような空間。
有楽町や渋谷、新宿や下北沢のそれとは少し異なり、阿佐ヶ谷や高円寺の雰囲気(商店街があるレトロ感)がマッチするなぁとしみじみ感じた(笑)
これまで観た中で、脚本と展開は一番練られてると思った。ただ、チラシに惹かれて急きょ観ることにした!と仰ってた隣の女性(シニア)は、開演前はウキウキしてたのに、終演後は怒ってたなぁ。
自らのチョイスだし、受け入れられないのも自己責任ですよ!
座・高円寺の客席は8割〜9割が埋まっており、不条理を笑いに変える脚本にクスクス笑い、楽しんだ。
ラストで、話すことを封じられたお喋り好きな弥次さん(団長=女性)が、もう我慢ならぬ!と堰を切ったように外郎の口上を5分ぐらい早口で語るシーンは、圧巻でした。
おまけ
散々笑っておきながらなんですが、今回も、前回も、なんなら前々回も、『もう次回はいいや』って思った。
癖になるものの、先のお隣さんがイラ立つのも分かる。
そういう訳で、もう観ないかもしれないし、手売りする姿にほだされてまた観てしまうかもしれないし、どちらになるか先のことはわからないけど、応援してます!