彩の国さいたま芸術劇場にて

シェイクスピア2ndシリーズ 第1弾


『ハムレット』

カッキーこと柿澤勇人さんのタイトルロール
去年の『ジキハイ』、壊れていく姿はいまだ鮮明に思い出される。
ハムレットはさらに凄かった!

最小限の舞台装置と照明のなか、オフマイクの身体ひとつで魅せるハムレットの正義は、カッキーの圧倒的な演技力で狂気と紙一重のところで闘っていた。

その親友ホレーシオの白洲迅さんは、穏やかな哲学者を優しい眼差しで、物事の真理を見ていた。
白洲さん、テレビより舞台の方が演技力が光るわ〜
(舞台モンスターばかりの本作はさすがに霞んじゃうね)

ハムレットの恋人オフィーリアの北香那さん
チケット取ったときは『誰!?』って思ったけど、『先生、さようなら』由美子先生の好演で、期待度爆上がり!
宮廷に出入りする名家の子女らしく、キラキラして由美子先生とは真逆。しかし2幕の壊れていく様は、心配になるほど凄みがあり、期待を遥かに超えて、香那さんらしくあり、新たな発見もありました。また舞台で観たいな。


正名撲蔵さんや高橋ひとみさんはじめ、皆さん素晴らしく、生半可なでは飲み込まれてしまうセリフ劇シェイクスピアをとてもニクニクしく演じていらっしゃいました。

個人的には「はらしん」こと原慎一郎さんのセリフ多さや一人芝居シーンに、じーーーーんときた。
ミュージカルで映える方だし、セリフ劇でも絶対的存在感を放ってて素敵だったなぁ。
(映画『アナ雪』クリストフの声を担当!)

そんな魅力的な役者たちをまとめ、演出するのは吉田鋼太郎。
『ヘンリー五世』ほどではないが、今回も客席をも舞台のひとつととして演出。

事故席にしては真ん中の空席数が多いなぁと思っていたら、座席すら舞台装置のひとつとして使った!
2幕の劇中劇では、客席通路を観覧席に見立ててた。。
それを間近で観れてワクワクが止まらないニコニコ


幕間で左隣のおじさま2人は、そんな舞台演出のお話をしたり、小説片手に『このセリフはなかったね』と、シェイクスピアを熟知されてる様子。
(原作も知らずすみません m(_ _)m)

シェイクスピアはほぼ鋼太郎版しか観てないですが、ハムレットもめちゃ良かったですよ!
シェイクスピアで初めて泣いた!と言う声を聞いた

3時間超え!

観てるだけでも痩せそう爆笑



少し早めに会場到着したら、階下でなにやら・・・

音大出身のバイオリンとソプラノ・サックス奏者2人のパフォーマンス


冒頭からアイリッシュ・サウンドを奏でる2人

アイルランド好きにはたまらなーーーい!


聴き入っていると
バイオリンの方はカウンターテナーで『トゥーランドット』寝てはならぬを独唱
めちゃ凄くて、大舞台並みの拍手を送ったわ。

このバイオリストさんは、大ホールで上演中『』ハムレッ』の音楽提供もされてるとか。


そちらも素敵でした。



ハムレットもう1回観たいなぁ

観るチャンスあるかなぁ