ホントはね、帰るつもりだったんです。
素晴らしい『RENT』を胸に・・・
でもでも、再々演の『トラブルショー』は、ハンパなく楽しくって、観ない訳にはいかない。
大好きな役者さんがたくさんいるし・・・
もちろん、それだけじゃない!
これだけ個性派の役者が揃い、ホンキでコメディミュージカルを創ってるから、このまま帰るのはめちゃめちゃ後ろ髪を引かれた。
運よく(?)、今回の遠征は格安バスも、旅行パックでもないので、帰りも自由だ!
という訳で、帰りの深夜バスを確保してすぐ、東京駅から1時間近くかけて光が丘へ。
やっぱ、良かった!
まず、今回初参加のすーさんこと鈴木良一さんは、イヤでも目が追ってしまいます。
本作では、劇場のオーナーで大手パチンコ店社長(成金オヤジ)ぶりが、妙に板について面白い。
レミゼは強盗団ブリジョン、映画『おくりびと』では情の厚い村人、三ツ星☆キッチンは人間味溢れる役と、マルチな役者さんですから、お茶目な存在感は、このドタバタを掻き回すのに、一役も二役もかってます。
掻き回す!といえば、ガンコ者の大物俳優役・上條恒さんのハチャケっぷりも凄い!
役者業に専念できると、ガンコさは磨きがかかり、あれじゃあ、新人脚本&演出家ナベ役の菊地さんが可哀想。
しかし、そこは菊地まさはるサンもツワモノです。
ナベは最悪な条件下で引き受けた仕事に、胃潰瘍で倒れながらも信念を貫く強さを決して崩さない。
菊地さん自身はいつもほわんとした笑顔の方ですが、芝居論を語らせたら止まらなそうだし、どこまでアテ書きで、どこから素なのか、分からないぐらい役がハマってます。
そんなカレを支えるのは、やはり初参加の玉ちゃんこと渡辺大輔クン。
いわずと知れたイケメンで、歌は上手いし、ダンスも華麗だし、非の打ち所がない上にコメディセンスも抜群。
いつも強気のナベも、窮地に追い込まれると玉ちゃんだけが頼り。
この二人の強い絆はバネのように粘り強くて、だからどんな困難をも乗り越えていけるんだろうなぁと感じます。
レミゼでジョリだった横田裕市さんは、櫻井太郎さんと一緒にまさかのレンジャー役。
太っとい眉の青レンジャーが・・・面白すぎるぅ~
面白いといえば、オーナーの愛人役・真樹めぐみさんの甘ったれ感は最高で、その真樹めぐみさんと競り合う大物女優役・田中利花さんの存在感は、この作品になくてはならない人!
と、一人ひとり上げていくとキリがないぐらい楽しい。
あっ、作曲家役で、ミュージカル座劇団員の佐野信輔さんのアフロヘアとヒゲは、自前のようです。
役者魂ってスゴいなぁ
ほらね。
キリがない!と言った側から・・・
たった8公演で終わってしまうは、本当に惜しい!
16日(火)まで、大江戸線光が丘IMAホールで上演があります。
お時間のある方は、騙されたと思ってぜひ観てみていてくださーい。
そういう素敵な公演でした!!