「明日の夜は、いよいよ、サンタさんがくるわね。」

と話していたら、

サンタさんにキックボードをお願いしていた娘が、急に、

「私、サンタさんにもうひとつお願いするの。」

という。

「な、なにを?

と聞いたら、

「幼稚園で流行ってる、指編みのマフラーをお願いするんだ

という。

今、子供達の間で、指編みのマフラーづくりが流行っているらしい。

興味のある子に先生が教えてくれているのだ。

「幼稚園で、流行っている指編みのマフラーって、どうやってつくるの?」

「わからないの。

だって、私も教わりたかったんだけど、マフラーづくりを教わる席がいっぱいで入れなくて、教われないうちに、冬休みになっちゃったんだ。

だーかーら、サンタさんに貰えばいい、って思いついたの

と娘は得意そうだ。

「ええっ

でも、サンタさん、これからつくらなきゃいけないじゃない?

サンタさんは、どうやって、○○幼稚園で流行っている指編みの仕方がわかるの?

いくらサンタさんでも、わからないんじゃない?

「平気、平気、サンタさんだから大丈夫よ。」

「でも~ 、フィンランドから来るんだから、サンタさん、もう間に合わないと思うよ

もうサンタさん、フィンランドでちゃってると思うよ~。」

と言うと、娘は神妙な顔をして考え込んでいる。

しばらくして、

娘は、クリスマスプレゼントにいただいた、クリスマスのお菓子のセットを出してきて、

「私、お礼にサンタさんにこのお菓子をあげることにするわ。

「このお菓子、どうぞお持ちください」、って書いてツリーの下に置いておくんだ。

だってサンタさん、今から、指編みのマフラーつくるの大変だと思うから、お礼なの。」


(う~~む。

あくまでサンタさんに貰うつもりなのね。キックボードと指編みのマフラーの両方を。)

「で、でも~、サンタさん2つもくれるかな?

1人ひとつじゃないの?

「でもね、Rちゃんだって、2つお願いしてるんだって。」

「Rちゃんは何をお願いしてるの?」

「星とタンポポだって。」

「ほ、ほし?星って、お空に輝いてるあの星?」

「そう。サンタさん、トナカイでお空飛んでるでしょ。

お星様はお店で売ってないけど、サンタさんに頼めば、サンタさんは簡単にお空から取ってくれるんじゃないかって、Rちゃん言ってたよ。

それから、タンポポはね、今、冬で、どこを探しても咲いてないから、サンタさんにもらうことにしたんだって。」

(うわ。上には上がいるな~。)

と驚いていると、娘が、

「そうだ、やっぱり、私、サンタさんに、本物の「ドラえもん」くださいって、お願いしようかな。

ママ、本物の「ドラえもん」がうちに来たら、どうする?」

と嬉しそう

明日の晩が過ぎるまで、ハラハラのクリスマスイブになりそう。

「サンタさんは、いったいどうするのかしら

とひとりごとを言っていると、娘が、

「そうだ

ママも、欲しいものサンタさんにお願いしてみたら?

ほら、ママ、ず~っと、ホットカーペットを欲しがっていたじゃない

と、アドバイスしてくれたのだった。

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