前夜に心の中で疑問に思っていたことに対する回答が、真正面から与えられ、私は驚いた。本当に守護霊様からのメッセージなのだという気がした。

同じことが癖になって繰り返される、というのもなんとなくわかる気がした。恋人に戦死される、という過去世を何度か繰り返しているために、戦争が起こると、相手が戦死することを過度に心配して、イメージしてしまうことで、そういう結果を、またもや、自ら引き寄せてしまっているのかも知れなかった。そして、何度も悪循環に陥ってしまっていたということなのかもしれない。思考は現実化する、とか、引き寄せの法則、とかマーフィーの法則とか、呼ばれているものだ。

また、何度も生まれ変わっていることについては、どうやら、恋人に早世された後、その後の自分自身の人生を放棄してしまったことが、カルマになっているということのようだった。

生きながらにして死んだ状態で生き、ただひたすら、そのつらい人生が終わるのを待って過ごしていたのかも知れない。それがカルマを作ってしまい、言わば、何度も人生の試験に落第して、追試を、何度も1からやり直さなければならなかったということなのだろう…。

それにしても、並行世界(パラレルワールド)というものに守護霊様という高次の存在まで関わっているということに、とてもびっくりした。となると、これは、ただの夢とか幻想以上のものなのかもしれなかった。

その日も、いろいろ考えながら眠りについた。


翌朝、起きてすぐ、何かが違って感じられた。

うまく説明できないが、心が軽くなった感じ…。心の中にあったのに、ずっとずっと昔からあったため、気がつかないでいた石が、取り除かれた感じ、とでも言おうか。心が軽くなったとしか、言葉ではうまく表現できない…。癒しが起こった感じであった。夢を見た記憶はは相変わらずなかったが。


彼女から、再びメールが来た。

(以下引用)

先程潜在夢に再度接続致しました。

無事運気は届けられているようで、「運命B」自体がより輝いて見えます。

テレビなどのモニターの画面を明るくしたような感じとでも言ったら、伝わりやすいでしょうか?そのような「並行世界」へと変化を遂げています。

見えてきたのは、お相手の旅立ちの朝…

出征する傭兵たちは列を組んで通りを歩いていきます。

路肩には、他にも家族や愛する人の無事を願いながら見送る人々の姿があります。

あなたは「約束の白い薔薇」を手に持ち、傭兵の列の中に、国の将来とあなたとの将来を気丈に背負い、凛々しく歩くお相手の姿を見つけました。

しかし見守るだけで声も出せないでいます。

お相手もあなたを見つけると、首を少しあなたの方に傾けました。

ふっと目元と口元に笑みをたたえ、通り過ぎて行きます。

その目には生きる希望が宿っています。

お相手も、相当の葛藤を経て、行くことに決めたのでしょう。

私達人間はしばしば生きながらにしてゆっくりと心が死んでいくことがあります。

死と隣り合わせの世界で、お相手は自分の「生」を勝ち取る為に行かれるのでしょう。前世のあなたはそれをどんな気持ちで送り出しているのでしょうか?

運命の恋人の後ろ姿が見えなくなった後も、あなたはその生の炎の残像を見つめていました…

ここまでで潜在夢は消えました。

お相手との未来への運命の分かれ道は、大きなものはすべて過ぎたようです。

きっとこれで大丈夫でしょう。海の約束も守られるはずです。

これで、「運命B」が幕を閉じたわけではありません。

あなたの魂が、これからも夢の中で体験していくでしょう。

しかし元である運命Aとは随分違った道へと入りました。本当に幸せな運命となるでしょう。

あなたの運気の流れがどんどん良くなっていていることにも、その一端が表れています。

魂は以前よりもみずみずしく潤っているのを感じます。あなたの人生に本当の満足が訪れるのもそう先にはならないようですね。

運命Bの二人がその後どうなるのか、まだ時間が経たなければわかりませんが、今から1週間ぐらいの間、お送りしたタリスマンの画像を開いた状態で携帯を枕元に置いて眠ることはできますでしょうか?

あなたの気持ちを伝え幸せに導けるようにするだけですから、できたらお願いします。

このたび、あなたに代わって素晴らしい並行世界を見られたことを光栄に思います。

これからもし夢の中で並行世界を意識することがあったら、綺麗なお花をお客さんに包んであげてくださいね。

そしてお相手が無事戻り、幸せな生涯を遂げられるさまを、あなた自身に見てほしいと思います。

仮に起きた時、いままで通り覚えていなくても、現世のあなたに変化があるはずですよ。

私の仕事はここまでと感じますので、失礼いたします。