昔、松山で小さなパソコンショップに勤めていたいた頃、私の名刺には、SEという肩書きがありました。
実際の仕事は、お店番と、大洲や宇和島へ(結構距離があるので一日仕事)バンに荷物を思いっきり詰め込んでの納品とセットアップ。どこが、SEなんだ、という話もありますが。
その他は、お店の展示パソコンでのプログラム開発。つまり、お店番をしながら、開発もするんですよ。
何ヶ月か、在店のまま、月120万で、他社へ売られたこともありました。確か今治(これもちょっと遠い)のタオル織機の制御プログラムだったカナを店番をしながら、プログラム組んでいました。
当時の給料は、税別で12万ほど。手取りで10万くらい。その割には良く生活できていたなと思います。

一番苦悩したのは、シャープの電子手帳のプログラムカード用のアプリケーション開発でした。
プログラムとデータを含めて、64kB以内に収める必要があったわけです。
シャープのプログラムBASICカードは、今の主流のイベントドリブン形式のプログラムです。そして、そのカードに入れるべきデータは、A4の本60ページくらいに数字がびっちり入っている「保険料額表」です。その表に載っている金額は、「計算式では表現できない」つまり、テーブルにしないといけないわけです。
実際、このソフトを完成させた時、他社の開発部隊から、「極秘であるはずの計算式を入手したんじゃないか」とか、社長に詰め寄られたらしいですが。
私は、データを加工して、とにかく差分とって圧縮ということを突き詰めただけなんですけどね。まあ、だから、最初のバージョンは、保険料の計算に20秒近くかかっていました。(電子手帳は確か、クロック350kHzのCPUだったと思う)ロジックの改訂で、第2版では、5秒程度に向上させました。
電卓に計算させるより、簡単に計算できるということで、かなり売れたようです。(でも私はボーナスも無し)
今から考えても、よく、本1冊分を詰め込めたなぁと思います。