犬のレプトスピラ感染症

犬のレプトスピラ感染症

レプトスピラ感染症は、レプトスピラ菌に感染する事によって発症する急性熱性疾患(黄熱病)です。人や犬など、ほとんどの哺乳類に感染するため、人畜共通感染症(ズーノーシス)または動物由来感染症(ペット感染症)と定義されています。

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レプトスピラ感染症の原因菌(レプトスピラ菌)は、主な自然宿主であるネズミやリスなどのげっ歯類の野生動物が腎臓に保菌しています。

これらの自然宿主は、体内の抗体によってレプトスピラ菌の影響を受けないため、ほぼ生涯にわたって腎臓に保菌し続け、尿とともにて排菌し続ける事になります。

自然宿主以外の野生動物には、このようなネズミなどの保菌動物が排出した尿、排尿によって汚染された土壌や水溜り、草花などを介して感染が起こります。

そのため、犬の散歩で獣道や林道などを歩いた際に、汚染された水を飲んだり、草花に接触する事で感染が起こる場合があります。

人間への感染は、台風や集中豪雨などで道路が冠水したり、下水道が溢れるなどして感染が起こったり、アフリカや南米、東南アジアなど、海外の感染流行地域への渡航、家畜やペットの輸入などから感染例が報告されています。

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犬がレプトスピラ菌に感染し、レプトスピラ感染症を発症すると、発熱、黄疸、出血(出血斑)、嘔吐、血便などが起こり、腎不全や肝不全が重度に起こりやすくなると言われています。

そのため、すぐに治療をしなければ致命的な経過を辿り、命の危険を伴う事になります。

人間が感染し、発症した場合には、発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、食欲不振などの風邪に似た症状が現われます。

症状が軽い場合には、体力の回復とともに少しずつ症状も快方へと向かいますが、症状が重い場合には、エボラ出血熱と同レベルの全身性の出血が生じたり、播種性血管内凝固症候群(全身の血管内で無秩序に血液凝固反応が起こる症候群)を引き起こす場合があり、命の危険を伴う事になります。

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レプトスピラ感染症の治療は、主に抗生物質が使用されます。

腎不全や肝不全などの症状が見られる場合には、その治療も合わせて行われます。

感染予防は、ワクチン接種が有効です。

また、野生動物が歩いていそうな獣道や林道はなるべく避けるようにして、野生動物の足跡や糞にも接触しないように注意する事が大切です。

ネズミの生息環境である汚れた河川や排水溝、水溜りや湿った土地などを避ける事も重要です。

感染地域への海外渡航の際には、不用意に河川や水場に入らないよう、十分注意する必要があります。

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