辛い時や悲しい時

私は誰かに頼る


でもあまりに大きくて深くて、受け取れないくらい時

私は独りになりたくなる


語るのも辛いから

私は口を固く閉ざす


いつのことだか忘れてしまったけど

まだほんの少女だったころ

辛くて苦しくて

もうだれにも話をしたくなかった


友だちは顔をのぞいて

どうかしたのかと聞く


なにも答えられなかった…


今なら笑って話せるくらいのことだけど、

貝のように口をつぐんでいた


今ならわかることだけど、
少女の私にはまだわからなかった

そして気づけなかった


どれだけみんなに愛されていたのか

どれだけ安心して悩みに打ち込んでいられたのか

人は人の中でしか癒されない

そして人の中でしか前にすすめない