現に、レピウスのレディース白衣は、これまで20種類ほど商品を出してきましたが、すべて4面構成のパネルラインでした。
加えて、4面構成のパネルラインをマスターパターンに用いることで、ブランドとしてのフォルムとサイズ感が統一され、かつ効率よく新商品の開発が行えるという狙いがありました。
ただ、一つのマスターパターンをもとに服を製作していると、デザインのマンネリ化が始まり、ブランドとしての新鮮味が無くなってまいります。
そろそろ新しいものに挑戦もしたいなと思うようになり、今回の新デザインは2面構成のカッコいい白衣をやろうと思い立ちました。
さて、デザイン画をもとにCADで2面構成のパターンを作成してみました。
<2面構成 スタンドカラーIラインドクターコートのパターン>

機能性とデザイン性を狙ったダーツ線
右が前身頃、左が後ろ身頃となります。
前回の4面構成のパネルラインと比較して、形が全然違いますね。
パターンのパーツ数が少ない分、複雑な形状をしています。
前身頃は肩からぱっくりと縦にダーツを入れることで胸の高さを処理し、ウエストにも縦にダーツを入れてウエストシェイプをしていますが、縦方向のラインを強調することで、シャープなイメージになるように、デザイン効果も果たしています。
Iラインを形作る手法
4面構成のオアネルラインに比べて、2面構成のパターンは、シルエットを作る上での制約が大きいのです。今回は、両腰に斜めに箱ポケットがつくのですが、ここの切り替えを利用して、裾にフレアを入れず、Iラインになるように、パターンを操作しています。
<Iラインの形成>

最初にパターンを作成した時には、スカート部分にややフレアが入ってしまい、セミAライン気味にシルエットが広がっていました。幸い腰ポケットがあるので、裏側の切り込みを利用して、スカート部分の赤い斜線が入ったところを削ることで、フレアを解消しクールなIラインにすることが出来ました。
腰ポケットは白衣の機能面でも、シルエット構築の面でも、大変重要なギミックとなっています。
次回はいよいよトワルの組み立てです。なかなかパターンだけ見ても、どんな形になるか分かりずらいと思いますので、トワルで、実際の形をチェックしてみます。
よろしければ、レピウスのサイトも見てください。