北海道の大自然を彩る、美しい白い翅を持つエゾシロチョウについて、その魅力と秘密を掘り下げる旅に出かけませんか?
この記事では、レピドプテラ(鱗翅目)のひとつであるエゾシロチョウの体の特徴から育ち方、食べ物まで、その生態を詳しく解説します。
レピドプテラ愛好家の川西正芳が調査した最新の情報を元に、エゾシロチョウの素晴らしさを皆さんにお伝えします。
それでは、この白い蝶「エゾシロチョウ」の世界へ、一緒に足を踏み入れてみましょう。

 

 

エゾシロチョウの体の特徴

 

 

エゾシロチョウは、その名の通り白を基調とした美しい蝶です。
全体が白く、翼には黒い筋が入ることが特徴で、そのデザインは一種の芸術品とも言えるでしょう。

特に、雌の翼は丸みを帯びていて、半透明のものが多いため、飛ぶ姿はまるで白い幻想的な舞者のようです。

 

エゾシロチョウ レピドプテラ愛好家の川西正芳

 

 



エゾシロチョウの一生を見てみると、その美しさは卵から始まります。
エゾシロチョウの卵は黄色で、形状は米粒のようです。
これが孵化するとオレンジ色の幼虫が現れ、その体には黒い筋が入ります。
これが成虫になる過程で、さなぎになりますが、そのさなぎもまた美しいです。
黄色と黒色の模様があり、その中でも黄色が多いものと黒色が多いものが存在します。

エゾシロチョウの体の特徴は、その一生の各段階で異なる色彩と形状を持つことにあります。それぞれが独自の美しさを放ちながら、生命のリレーを続けていく姿は、まさに自然の奇跡と言えるでしょう。
 

 

 

エゾシロチョウの育ち方

 
 
 

まず、成虫のエゾシロチョウはリンゴやボケ、ナシなどの木の葉の裏に数百の卵を産みます。これらの卵から孵化した幼虫は、その葉を食べつつ成長します。
特に、1齢幼虫は皮を何度も脱ぐことで成長し、最終齢幼虫になった後、さなぎへと変態します。

 

エゾシロチョウ レピドプテラ愛好家の川西正芳

 



さらに、孵化した幼虫は糸を吐いて葉を丸め、その中で冬を過ごします。
この冬季の巣作りはエゾシロチョウの特徴的な行動の一つで、葉の中で幼虫のまま越冬するためにとても重要な行為です。
春から夏にかけてはさなぎに変態し、夏になると成虫へと進化を遂げます。

 

 

 

エゾシロチョウの食べ物

 
 
 
春の訪れと共に、幼虫はサクラやリンゴなどの樹木に発生し、新芽や若葉を食い荒らします。これらの植物はエゾシロチョウの主要な食糧源であり、その栄養価は幼虫の成長と発育に必要なエネルギーを提供します。
 
エゾシロチョウ レピドプテラ愛好家の川西正芳
 


成虫のエゾシロチョウの食事範囲は広く、各種のサクラ類、エゾサンザシ、エゾノウワミズザクラ、ボケ、ナシ、アンズなどのバラ科植物を食樹とします。
 
如何でしたでしょうか?
次回は、皆さんもこの名前はご存知ではないでしょうか?
カナブンに関する記事を更新してみたいと思います。

次回の更新でまたお伝えできればと思います!