ブログ発紹介です!

 

今回ご紹介するのは、ニシキオオツバメガです。

 

 

レピドプテラに分類されるニシキオオツバメガは、その名の通り、体に美しい金銀の模様を持つ昆虫で、その存在自体が一種の芸術品とも言えます。

しかし、その華やかさとは裏腹に、彼らの生息環境と生態は我々が想像する以上に厳しく、また複雑です。

この記事では、ブログ紹介人の川西正芳が、ニシキオオツバメガの生息環境と、その生存に必要な食料源について、詳しく解説します。

ニシキオオツバメガの美しさだけでなく、その生態や生息環境についても知ることで、彼らが生き抜くための戦略や適応能力についての理解が深まるでしょう。

 

生息環境は?

 

ニシキオオツバメガの生息環境は、地理的に孤立した地域の間を季節的に移動する特性を持つと言われています。

これらの蛾はマダガスカル全域に分布していますが、特にアンドロワの南西部や亜砂漠の南部には見られません。

 

これはその地域に宿主植物が存在しないためです。ニシキオオツバメガは、マダガスカル西部の乾燥した落葉樹林から東部の熱帯雨林へと移動します。

 

特に、東部の熱帯雨林に生息するO.oppositifoliaという種は、蛾の生存にとって非常に重要な役割を果たしています。

また、蛾の生息環境は宿主植物の変化に応じて変わるとも言われています。

 

 

ニシキオオツバメガの幼虫は、植物全体を食べ尽くしてしまうことから、植物の生存と繁殖に大きな影響を与えます。

その反応として、植物は栄養素と二次化合物のレベルを変え、幼虫に対して有毒になる可能性があります。

これにより、幼虫の死亡率が増加し、地元の個体数が激減します。しかし、一方で長期間蛾による損傷を受けていない植物群は毒性が低下します。

 

これらの生息環境の変化は、蛾の個体数の大幅な増加とその後の急激な減少を引き起こします。

この変動は、幼虫の死亡率の増加だけでなく、成虫の移住によるものと考えられています。

そして、植物は情報化学物質を介して保護対策を行い、膜翅目の捕食寄生者を動員する可能性があると考えられています。

これにより、蛾の個体群動態に影響を与えているというのが現在の理解です。

 

幼虫の食料源は?

 

C. croesusやUrania属の種に見られる特性と同様に、C.rhipheusの幼虫はOmphalea属(トウダイグサ科)の種を専食する特殊な生態を持っています。

このOmphalea属には、マダガスカルに固有の4種が含まれ、それぞれが特異な生息地を持ちます。

 

例えば、O. ankaranensisはマダガスカル北部の石灰岩カルストに生育し、O. occidentalisはマダガスカル西部の乾燥林に生育します。

これらの植物は、他の多くのトウダイグサ科と同様に、初期齢の幼虫の捕食者であるポリスチンハチを引き付けるための葉の蜜腺を持っています。

また、葉の蜜はアリを引き付ける役割も果たし、アリは宿主植物を保護しつつ、蜜と植物を食べる昆虫を捕食します。

 

 

しかし、クリシリディアの幼虫は一般的にアリから無視されます。

これは、幼虫が主要な防御として化学的抑止力を持っている可能性があるためです。この化学的抑止力は宿主植物から由来し、Omphalea属の植物には、毛虫、蛹、成虫が隔離または排泄する可能性があるポリヒドロキシアルカロイドを含んでいます。

 

如何でしたか?

これからは蝶以外でも世界の昆虫に付いて記事でご紹介していきたいと思います。

 

それではまた次回!