私が初めて勤めた銀座のお店は、丁度周年パーティーの時期を迎え、55周年でした。
しかしそのあとすぐにリーマンショックの余波が押し寄せ、歴史あるそのクラブも還暦を迎える前に幕を閉じました。
初めて目にした景色はあまりにも華やかでした。
生花の、特にカサブランカの香りがお店中に広がって、成功した紳士達と美しい美女達の饗宴…
銀座とは、このことか、と衝撃を受けました。
ドンペリを開けるのはご挨拶程度、ぺいぺいの私はお酒も何が高級なのか分からないまま、とにかく飲んでその雰囲気についていくのでやっとでした。
しかしリーマンショック、そして東日本大震災のあとは、閑古鳥が鳴くとはこのことかと思い知らされる光景となり、景気の動向にモロに左右される銀座という街の儚さを目の当たりにしました。
あれから10年が経ち、アベノミクスのおかげで銀座はかつての活気を取り戻しつつあります。
不景気の頃の銀座は、目も当てられない始末でしたので、今では日経平均株価を見るにつけアベノミクスさまさまです。
けれども一般的な企業の接待交際費の締め付けはアベノミクスの好景気に反比例するようにどんどん厳しくなっています。
世間のノミュニケーションへの価値観の変化、いつまた不景気の波が押し寄せるか分からないといった恐怖感から大企業も内部留保を溜め込んでしまっているのでしょう。
この10年での銀座の大きな変化…それはズバリ、エリートサラリーマンの接待需要がガクンと減り、中小企業の社長のプライベート飲み、複数人でも接待ではなくプライベートの友人社長同士の飲み需要でご来店いただく事が圧倒的に大多数を占めるようになったことでしょう。
銀座の街にお金を落としていただくこと、これはかなりの景気の刺激に繋がっていることを、別の記事でご説明したいと存じます。
一般企業の接待交際費の締め付け、これは巡り巡って、己の企業の利益への締め付けにも繋がりかねないこと、お分かり頂きたいです。