以前に見た「トム・ソーヤーの大冒険」に続いて今回見たのは、

同じくディズニー版の「ハックフィンの大冒険」。

いやぁ、ようやく見れたなぁ。

 

原作の小説「トム・ソーヤーの冒険」が、

誰でも楽しめる少年の冒険物語だったのに対して、「ハックルベリイ・フィンの冒険」は

奴隷である黒人ジムとの逃亡を中心に、難破船で殺人鬼に遭遇し、

家同士の抗争に巻き込まれ、とんでもない悪党である詐欺師達と出会いながら、

黒人奴隷に関しての当時基準だった考え方と、ハック自身の良心の間で、

ハックが葛藤していく様子が描かれていているんだよね "φ(・ェ・o)~メモメモ

 

そんな「ハックルベリイ・フィンの冒険」、

一体どんなアレンジを加えられて映像化されたんだろうか (´∀`)ワクワク

 

 

 

 

 

内容紹介

『ハックフィンの大冒険』

<ストーリー>
人種と文化の壁に隔てられた白人少年ハックと黒人奴隷ジム。この二人に共通するのは、“束縛を逃れ、自由を求める”という生き方のみだった。ジムはハックの誤解を少しずつ解いていく。奴隷制は間違いだ。みんなが正しいと言うことが、必ずしも正しいとは限らない。ミシシッピ河を下りながら、その言葉の意味に気づいたハックは、ジムを自由の身にすべく戦いを始める。

 

 

殆どが原作と一緒の流れ。

大きな違いは、あのトム・ソーヤーの存在が一切出てこない点だね。

原作では、トムと大金を手にし養子にされたこと等が、ハックの語りで説明されるけど、

この映画版ではトムの名前は一度も出ず、ハックはある老姉妹に養子にされており、

海賊の宝ではなく、母親の遺産600ドルを相続していた設定に変更されている。

いずれにせよ、その大金を狙ってきた父親から逃げる事には変わらないけれど。

 

この作品の特徴は、先に述べた様にハックの葛藤。

ハックは父親から逃げる為に、黒人ジムは奴隷から自由になる為に、

共にケイロ(カイロ)を目指す。そこは奴隷制を廃止した土地だった。

その道中でジムは「自由になったら妻と子供を買い戻す。売ってくれなけりゃ盗むさ」

続けてジムは「人間を売り買いするのは間違っている。

奴隷制は間違いで人は皆、自由だ。」と口にする。

その言葉を聞いたハックは驚き、昔からやっている事なのに何を言っているんだと

不快な表情を浮かべ、そもそも逃亡奴隷であるジムと居るのは面倒毎だと後悔し始める。

「過ち」に気付いたハックは、ジムを引き渡して「正しい」行いをしようとするけれど、

直前のジムの言葉と良心に悩まされ、結局保安官を前にしても

逃亡奴隷の事を口に出す事は出来なかった。

 

 

ハックも当初は奴隷制について、肯定的とまではいかないまでも

当然であり普通だと言う考え方をしていて、

そこから徐々にジムの話や、ある名家での奴隷の酷い扱いを目にしながら、

徐々にジムとの友情が育っていくのがとても良いんだ。ウン(*-ω-)(-ω-*)ウン

 

「なぜ助けに?」

「友達だからさ」

 

物語の流れをここでもう一度振り返ると、

父親からの逃亡→ジムとの逃亡→難破船→名家の争い→王様と公爵の詐欺師。

原作終盤では更に、奴隷のジムを助ける為、トム・ソーヤーが登場する

エピソードがあるのだけれど、映画版ではカットされている。

この映画を単品で楽しめる内容にする為にも適切だったと思うね。

 

ちなみに・・・

単純に好き嫌いの問題で言えば、それまでハックとジム二人がメインだったのが、

トムが登場すると、彼が一気に物語りを引っ張っていくので、

読んだ当初は余計な要素だったんじゃないかと思った程だったよ (・・;)

 

 

この映画の主役は、「ロード・オブ・ザ・リング」で有名なイライジャ・ウッドさん。

彼の出演した作品だとリング以外にも何作か見かけたけれど、

やはり印象深いのはリングでのフロド・バギンズ役。

・・・でも本音を言うと、あの作品で思い出すのって、指輪の魔力に負けそうになり、

傷つきボロボロになっていく表情ばかりなんだよね (A;´・ω・)フキフキ

反面、この「ハックフィンの大冒険」出演時は10代前半。

無邪気で表情も可愛く、もう少し歳は上のほうが良かったのでは・・・と思う程に幼い。

欲を言えばワイルドさ、野生児っぽさが足りない気がするけど・・・

まぁディズニーだからね (゚ω゚)(。_。)ウンウン

 

 

映像化の際には原作から削られた、色々なシーンやセリフが気になる物だけど、

今回に関してはテンポ良くまとめられて、最後まで楽しんで見られたね。

またトムソーヤーのアニメを見たくなってきたなぁ・・・( ゚ ρ ゚ )