世界観・・・雰囲気と言い換えても良いけど
強烈に魅了されるゲームっていうのが、ゲームファンにはそれぞれあると思う ( - _ - )b
『BAROQUE 歪んだ妄想』
ストーリー
「大熱波」と呼ばれる大災厄により、歪んでしまった世界で目覚めた主人公は
謎の青年「上級天使」に命令されるまま
「神経塔」の奥に居ると言う「創造維持神」を殺すため、
渡された「天使銃」を手に、強い「罪の意識」に襲われながら
「神経塔」の地下深くへと降りていく。
ゲームは至ってシンプル。
ランダム生成のダンジョンを、アイテムを駆使しながら降りていく
不思議のダンジョンに似た内容だね。
このゲームの一番の魅力が、独特な世界観。
ゲーム中のアイテムまでもが、世界観を引き立てるのに一役二役も買っているんだよ。
体力やスタミナを回復させるアイテムは「心臓」、「肉」類。
補助アイテムに「焼き印」やトラップ系の「刑具」、効果も様々な「骨」。
こうして列挙してみると、グロテスク系と思えるかもしれないけど
全体から漂うのは計算されて作られた、退廃美的で終末的な匂い。
大熱波、感覚球、創造維持神、天使虫、マルクト教団、浄化、
イデアセフィロス、歪み、そしてタイトルにもなっているバロック他エトセトラ
なにやら好奇心をくすぐられるキーワードばかりだ (´∀`)ゾクゾク
ゲームをプレイしていると、BGMが更に良い仕事をしてくれているね。
音楽にはファイナルファンタジータクティクスやFF12、
伝説のオウガバトルシリーズにも参加していた岩田匡治氏。
BAROQUEでは、工場の中で聞こえてくるような、
機械が動作しているかに聞こえてくるBGMや、
陰鬱な中にも神秘的な印象を受けるBGM等が、
プレイヤーをダウナーな気分にさせながら、
BAROQUEの世界に強く入り込ませてくれる +.d(・∀・*)♪゚+.゚
他人の言葉を引用して語りかける「袋の者」や
話す事が出来ない主人公の心を語る、
自分からは話すことが出来ない「角女」(画像奥)
ダンジョンである神経塔の内部に居る、マルクト教団の関係者たち。
アイテムを投げつけたりすると、色々な反応で返ってくるのが
面白いんだよね (゚ω゚)(。_。)ウンウン
そして神経塔の奥から、体を貫いている感覚球を通して、
主人公に指示を出してくる「上級天使」。
本来はそれぞれがあるべき姿を維持する働きを持っていた、
作品世界での神「創造維持神」。
世界がどうして歪んでしまったのか、
主人公が抱える「罪の意識」や時折見える幻影の謎。
各登場人物たちには「大熱波」以前に何があったのか
何から何までハッキリと「こうである」と提示される作りにはなっていないけれど
様々な人物の台詞の端々から、プレイヤーが想像出来る作りで、
決して作りこみが甘いっていう印象は受けないはず。
画面、クリーチャーデザイン、音楽、テキスト・・・
どれもこれも、惹き付けるモノを持っているのがこの作品の魅力だね\(o⌒∇⌒o)/
一度この世界観にハマってしまえば
「大熱波」以前の、「歪み」が出始めた頃の世界を描いた前日譚
サウンドノベルゲームの「バロック シンドローム」
各種インタビューも充実して、一冊の読み物としても面白い
「バロックワールドガイダンス」
そして、ゲームとは違った結末のコミック版「欠落のパラダイム」
どれもおすすm・・・
おや??
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BAROQUE 欠落のパラダイム 新装版 上巻
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ま、まさか今年に入って増補・新装版が出ていたとはーーー
⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ピクピク