スマホ撮りシリーズ4回目
今日は少しレベルアップして
「光」についてレッスンします。

皆さんは普段スマホで撮影する時
光の向きを意識したことありますか?

私のカメラレッスンでは
光の性質や方向について
とことん詳しく、耳タコなくらい
お伝えしています。

それは、写真そのものの表情が
光によって大きく左右されるから。

光が写真を左右するのは
一眼レフでもコンデジでも
もちろんスマホでも一緒です。

「光が分かれば写真が変わる!」

さあ、皆さんも今日からほんの少し
光を意識してスマホ撮影に生かしましょう!


【今日のお題:リス親子が教える光の向き】


さて1枚目はこちらの写真。

 
  

光が被写体の正面に当たっている
【順光】という光です。

子リスが「まぶしいよ~」と言ってます。

そうなんです。

太陽の光が当たって
撮られる方はまぶしいのです。

これと同じような光が
カメラ内蔵のフラッシュ。

ピカーーっと光って
手前は明るく、後ろは暗くなる光。

その光で撮ると
お料理は美味しくなさそうだし
影が無いため全体に平面的な印象に
なっちゃいます。

けれど、メリットもあります。

被写体が明るくなるので
取りあえず失敗がない!

子供の元気な笑顔を撮るのにも
向いている光です。



さてお次はこちらのサイド光。

 

 
母リスがナイスバディをアピールしちゃうくらい
輪郭と細かい質感、凹凸がハッキリ出ます。

これは横から当たる光によって
影も横に出来るから。

サイド光は光と影のバランスが
ちょうど半々。

立体感と質感がしっかり出るので
表面のザラザラ感やざっくり感、
食べ物ならハード系のパンなど
歯ごたえのあるものに向いてる光です。



また、男性をカッコよく撮ったり
スポーツ選手などマッチョなボディを
引き立たせ、強さやタフさを魅せる時に
向いています。




もうひとつ、よく使う光が逆光・半逆光。


 
 

子リスが「まぶしくないね」と言っています。

太陽が後ろから当たっているので
まぶしくない。
人も動物も、太陽に向かって立てば
まぶしい表情になりますよね。

 目つきがキツくなることもあります。

けれど逆光や斜め後ろからの半逆光は
まぶしくないので表情が優しくなります。

特に女性の髪が輝いて美しさ倍増☆


そして手前に影が出来るため
立体感が出るのと同時に
後ろが輝くためにお料理では
テリとかツヤが出てしずる感のある
美味しい写真が撮れる光です。



逆光・半逆光は表現の幅が広がるので
私はよく使う光ですが
スマホやコンデジのオートの場合
被写体が暗くなってしまうのが難点。

皆さんが苦手になっちゃう理由ですね。


そこでスマホの場合は…

 


ポチっと
主役の暗い部分に指でタッチ。


これだけでOK!




 


一瞬で明るくなりました♪


本来、逆光はドラマチックな光。
母リスが言うように
シルエットを生かした表現もできます。

例えば、夕陽に向かって撮影すると
樹木や人の影が長く伸び
光と影のコントラスの強い
ドラマチックな写真が撮れます。



このように、同じ被写体でも
光の向きによって撮れる写真の雰囲気は
さまざまです。
色合いも変わってきます。


そして、「どの光が正解で
どれが間違い」というのではなく

それぞれに特徴のある光を知って
自分が撮りたい写真は
どんな光で撮るのがベストなのか。

それを考えてみることが大事です。


失敗も間違いもない写真。
その世界をもっともっと楽しむ第一歩が光です。


光の向きは被写体を置く位置と
自分の立ち位置でどんな風にも
変えられます。

まずは窓の近くで
あっちに向いて、こっちに向いて。
いろんな光にチャレンジして
味わってみて下さいね!