マーラーの交響曲全集が欲しい。
でも、なかなか思い通りにはいかない。
なぜか?
それは、どの全集にも欠陥があるから。

まずは、交響曲の1番から10番まで、できれば10番はクック版でもその他の版でもいいから5楽章版がいい。
そうすると、ショルティが失格。
10番がない。

次に、これは大事なことなのだけど、交響曲「大地の歌」があるかどうか。
大地の歌にはいわくつきで番号がついていない。
そんなわけで、形式的に、大地の歌が欠けている全集がいかに多いことか。
失格があまりにも多い。
クーベリック、スヴェトラーノフ、小澤、若杉、アバド、マゼール、アブラヴァネル、シャイー、ギーレンそのた大勢。
バーンスタイン、シノーポリは、別の機会に録音したのを加えているから許す。
一番むかつくのは、ジンマン。
大地の歌の録音があるくせに、なぜか全集では、大地の歌が省かれている。
誰が買うものか。

でも、一番の不満は、交響曲第3番の扱いについて。
交響曲第3番は全6楽章の構成で、第4楽章から終楽章までアタッカ、すなわち切れ目なく演奏されるべき作品。
ところが、今発売されているマーラーの交響曲全集で、第4楽章から終楽章まで切れ目なく収録されているのは皆無。
みな、アタッカのところで切っている。
切るべきでない所で切っている。
たとえ、一枚多くなってでも、そのことは譲りたくない。

そんなわけで、マーラーの交響曲全集に買いたいというものが皆無。
レコード会社よ、そのことをまじめに考えろ!
今はCDは安い。
居酒屋二三回ぐらい我慢すれば、、全集が変えるのに。
費用対効果を考えると、全集を買えば、個別の演奏に飛びつかなくてすむので、結果としては経済的なのに。

ともあれ、この条件、第10番、大地の歌があること、第3番のアタッカが切れ目なく演奏されていること。
この件がクリアされていれば、飛びつきます。