中国語には、日本語や英語と違って、清音、濁音の区別がありません。
その代わり、同じ清音で、無気音、有気音の区別があります。
息を飲み込むか送り込むかの違いです。

ところで、無気音は、息を送り込まないので、有気音と違って弱弱しい音と誤解する人が多いです。
有気音は、息を吐き出すので、強い音だと考えているのです。
そのため、無気音の発音が、有気音に比べて弱くなりがちです。

しかし、それは違います。
無気音は、決して弱弱しい音ではありません。
有気音と同じく強い息を送り込んで、それを強制的に吐き出さずに息を飲み込む音です。
ある意味、有気音よりも力強い音でも思われます。

私も、以前は無気音を弱弱しく発音していましたが、ある日北京の人の発音を聴いて、そのことに気がつきました。
それからは、無気音を有気音とおなじく強く発音するように心がけています。

これもまた、ひとつのコツです。