私は、ブルックナーの交響曲が好きです。、
愛していると言って良いです。
とりあえず、私の独断と偏見で、各11曲の交響曲のベストをあげてみます。

第00番(ヘ短調)
恥ずかしながら、聴いたことがありません。
よって、何も推薦できません。
こんな習作を聴くなら、もっと他の成熟した作品を聴くべきだと思ったからです。
でも、これだけブルックナーの交響曲を聴きこんだなら、この曲も一時も早く聴くべきだったとは思います。

第0番
私の学生だったころ、朝比奈隆指揮の大阪フィルのFMのエアチェックを、愛聴していました。
いかにもブルックナーらしいかなと考えていました。
まあ、そのころはまだ後期の演奏をほとんど聴いてはいませんでしたけど。
後に、同じ朝比奈隆の録音があると聴きましたけれど、その放送録音と同じ音源だかどうだかわかりません。
この曲には、最近いろいろな演奏がでてきたようです。
まあ、ゆとりがあったら聴きましょうか。
でも、この曲を聴くぐらいだったら、もっと後期の演奏を聴きたいというのが本音です。
この曲は、作曲時期は、第1番と第2番の間という事も考慮すべきことだというのですが。

第1番
この曲には、リンツ版とその後の改定したウィーン版があります。
多数派は、第1稿のリンツ版を演奏することが多いみたいです。
でも、私は、最終校訂稿のウィーン版の方が好きです。
ギュンター・ヴァント指揮のケルン放送交響楽団の演奏が好きです。
後のヴァントに比べれば、スケールは小さいのですが、凝縮した響きがすばらしいと思いました。
後に、朝比奈隆指揮の大阪フィルの演奏を聴きましたが、リンツ版ということで、何となく違和感を感じました。
これはこれで、優れた演奏ではあるのですが。

第2番
とりあえずヴァント
これだけしか聴いたことはないのですけど、ヴァント一流の凝縮した響きに満足しています。

第3番
この曲は、第1稿から第3稿までいろいろな楽譜が出回っていて、この中でどの稿を採用するのかが、指揮者の見識ということになっています。
私は、第3稿の演奏しか聴いたことがありません。
第1稿はワーグナーからの引用が多いということで、一度は聴いてみるべきだと思ってはいるのですけど。
とりあえずは、私にとっては、クルト・ザンデルリンク指揮のベルリン放送交響楽団の演奏に惹かれます。
ザンデルリングの解釈によって、初期のこじんまりとした作品ではなく、後期の作品に通じるものを感じました。
終楽章の遅いテンポによって、壮大な印象を受けます。
それ以前は、クナッパーツブッシュ指揮のウィーンフィルの演奏をよく聴いていました。
終楽章の第2主題の提示部で、曲想がワルツだかポルカだかになる部分が特にお気に入りでした。

第4番
この曲は、初めて買ったCDの一枚です。
当時、ラファエル・クーベリック指揮の、バイエルン放送交響楽団の演奏でした。
悪くはなかったのですが、それほど深い印象は受けませんでした。
後に聴いた、ヴァント指揮、ケルン放送交響楽団の全集を聴いてもぴんと来ませんでした。
チョン・ミョンフン、カール・リヒターの演奏を聴いてもぴんときませんでした。
もしかしたら、この曲は、失敗作ではないかとも思っています。
部分的には、いい場面もあるのですけど。
と思っていたら、素晴らしい演奏に出会いました。
ヴァント指揮のベルリンフィルの演奏です、
近年のヴァントのベルリンフィルとのブルックナーの演奏が素晴らしいので、期待して聴きましたが、期待通りの優れた演奏でした。
ヴァント一流の凝縮した響きの演奏ですが、ケルン放送交響楽団との演奏みたいにスケールが小さくありません。
この演奏で、この作品がけっして失敗作ではなく、魅力ある作品であることを感じることができました。

第5番
この曲は、ブルックナーの最高傑作のひとつだと思います。
その理由は、いずれ改めて言及したいと思います。
この演奏の最高は、ヴァント、ヴァント、ヴァント、何をともあれヴァントの演奏です。
ケルン放送交響楽団との全集録音も良かったけれど、なんと言ってもベルリンフィルとの演奏です。
終楽章のフーガも最高だし、第1楽章の爆演ぶりも期待を裏切りません。
あの、自分にも他人にも厳しいヴァントが、「これは良いぞ、みんな聴いてくれ」と自分の演奏を人にしきりに勧めただけのことはあります。
私も、全世界、全人類の有史以来ののブルックナーの録音で、最高のもののひとつではあると思います。

第6番
ギュンター・ヴァントのケルン放送交響楽団の演奏に満足しています。
スケールは大きくないものの、凝縮した峻厳な演奏が、この曲にあっていると思います。

第7番
ギュンター・ヴァント指揮の、ベルリン・フィルの演奏が最高だと思います。
古くは、カール・シューリヒト指揮ハーグ・フィルハーモニー、新しくは、スクロヴァチェフスキ指揮読売日本交響楽団の演奏がありますけど、あえてこの演奏をあげたいと思います。
この録音は、初めてブルックナーの交響曲を聴いてみようかなと思う人すべてにお奨めしたいと考えています

第8番
スクロヴァチェフスキ指揮読売日本交響楽団。
まったく、見事としか言いようのない演奏です。
録音も新しいし、ライヴということで、勢いもいいし。
日本のオーケストラとは思えないほど。
以前は、クナッパーツブッシュ指揮のミュンヘン・フィルの演奏を愛聴していました。
スヴェトラーノフ?
むふふです。

第9番
この曲については、長らく良さがわかりませんでした。
晩年の作品ということで、なにやら深遠な作品であることは聞いていたのですが、なかなか実感できませんでした。
シューリヒト、ヨッフム、クナッパーツブッシュ、フルトヴェングラー、ジュリーニ、バーンスタイン、カラヤン、アバド、ライトナー、メータ、クレンペラー、ショルティ、ヴァント、スクロヴァチェフスキ、朝比奈、ズダーン、ムラヴィンスキー、どれを聴いても、ぴんときませんでした。
そんな折、スヴェトラーノフ指揮スウェーデン放送交響楽団の演奏を聴いて、すとんときました。
ブルックナーの第9番の偉大さを初めて知った思いでした。
至高の演奏に出会ったと思いました。
このことは、以前このブログに書いたとおりです。

以上、現時点での、私のブルックナーの交響曲のお奨め一覧でした。