最近、1日ごとに冷え込みがペースを増してきたようですね。関東地方のバイク乗りも、着実に秋装備から冬装備へとバイクウェアが切り替わりつつあるようです。


そういえば、バイク用の防寒装備も、この20年で劇的に進歩しました。特に1980年代の後半に、バイク用インナーウェアとしてフリースが登場したのが、私的に「バイク防寒史」を振り返ると、大きな出来事だったかも。

今でこそフリースは誰でも普通に着る冬用のウェアですが、当時はまだ殆ど知られてはいなかったのです。


私のバイク用防寒対策を、なにかの参考になればと思い紹介してみます。

いろいろなバイク雑誌に様々な冬用ジャケットや防寒ノウハウが載っていますが、私がいろいろ試してみて感じたことをまとめてみました。


私の場合、防寒の基本対策は3つです。


1.外からの風を絶つ

2.ウェア内の水分を遠ざける

3.厚着をしない


上の3つについて、順番に詳しい内容を紹介いたします。

(あくまで一個人の経験上のノウハウです!)




【 外からの風を絶つ 】

一番外側に着る防寒ジャケットの役目は、まず第一に外からの風をシャットアウトすることにあります。そのために必要な最低限の機能は


・防寒ジャケット表面の素材(アウターシェル)が風を通さない

・首元、両手首、腰回りから風が入らないよう、きちんと閉めることが出来る


どんなに良い防寒素材も、外気がウェアの中に入っては意味が無くなります。防寒素材そのものが発熱するわけではなく、その中に暖められた空気をより沢山溜め込みながら、素材内の空気を断熱材とすることで保温するようになっているからです。


今の防寒ジャケットは殆どそのような構造になっていますが、中にはデザイン優先なのか、不十分なものもあるようです。これではウェア内部に冷気が入り込みますし、せっかくウェア内部に溜め込んだ体温で暖められた空気も逃げていきます。



SIMPSON ウィンタージャケット(個人的にこんな感じがいいかも)

逆に言えば、高価な最新ハイテク素材の保温素材を使っていなくても、防寒ジャケット表面や首元、両手首から風が入らなければ、そこそこ暖かくバイクに乗ることが出来るのです。


注意したいのは、首周りがきつ過ぎると、バイクに乗っているときに斜め後方の安全確認に支障が出る場合があることです。

首周りのフイット感と安全確認動作のしやすさを、試着した際に確かめることが大切かもしれません。



左:GOLDWIN GWS ネオ ユーロ エクストリームジャケット

右:elf ウインターブルゾン


【 ウェア内の水分を遠ざける 】

外気そのものの寒さに加え、ウエア内部の水分(気体化した汗など)が冷えることで体感温度はいっそう下がります。 人間は生理上、どんなに寒い状態でも僅かながら発汗していますので、その気化した水分が冷えれば寒さの相乗効果が出てしまうのです。

特に木綿などの保水性が高い繊維で出来た服を防寒ジャケットの下に着てしまうことは、かえって体感温度を下げてしまう逆効果となりかねません。



GOLDWIN ウインドストッパーエアロフリースフルジップジャケット


その点、化学繊維で出来たフリースは保水性がほとんど無いので、気化した水分を繊維内に溜め込むことはありません。 保水性が無いと蒸れるのではと心配されるかもしれませんが、そこがフリースの素晴らしい点で、毛細管現象によって水分を繊維の外側へと透過させる働きがあります。つまり、ウェア内の水分を肌の表面から遠ざけ、外の防寒ジャケット側へと押しやってくれるのです。


【 厚着をしない 】

上の「ウェア内の水分を遠ざける」でもふれましたが、寒そうだからといって綿のトレーナなどを重ね着してしまっては、そえだけ水分を蓄える容量を増やすことになります。着た直後は繊維の間の空気の層で暖かさを感じますが、バイクに乗り続けると含んだ水分が冷やされ、やがて寒さを感じることとなります。


また、厚着はバイクに乗るときに窮屈さを感じますし、それが疲労感にもつながります。外気温に応じて重ね着するなら、インナーベストなどの化学繊維で作られたウエアなどの最小限のものにしたほうがいいと思うのです。



左:GOLDWIN 光電子サーマスタット ヘビーウエイトロングスリーブシャツ
右:GOLDWIN ウインドストッパーエアロフリースハイネックシャツ

また、薄手の化学繊維で出来たアンダーシャツとズボンのセットを下着の上から着れば、水分を吸収することなくフリースの繊維層の外側へ送り出してくれるので、保温効果も高いです。


【 冬こそバイクを楽しむ!】

バイク乗りによって防寒ノウハウは違うでしょうし、私が書いたものよりもっと素晴らしい効果のある方法もあるはずです。ですが、みなさんが防寒ジャケットを選ぶ時に、少しでも参考になれば幸いです。


冬は夏みたいに、不快な汗を流しながらベタついた肌に埃や排ガスを付けながら走る必要がありません。上手く工夫すれば澄み切った空気の中を、寒さを感じずに快適に走ることの出来る季節でもあります。


冬の寒さをシャットアウトしてバイクを楽しみましょう!


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