翌2001年、Kawasaki はヨーロッパの新規制に対応した ZX-12R をリリースしました。前モデル(2000年型)がA1型と呼ばれているのに対し、この新モデルはA2型と呼ばれています。

外観上はカラーリングのグラフィックスが新しくなった以外は、特に大きな変更点は有りません。細かな点では、スピードメーターの表示が300km/hまでとなったこと、インジェクションのセッティングが見直されたことなど主な違いです。



2001年型(A2型)の各カラー


そして更に翌2002年、最初のマイナーチェンジモデルとも呼べる新しい ZX-12R が発売されました。
基本的なスタイルはそのままに、約2年間の熟成期間を経て発売されたこのモデルは、B1型と呼ばれています。



2002年型(B1型) ZX-12R


スタイリング上の大きな違いは、フロントカウルとラムエアーインテークの形状で、誰でも一目で従来のA1型~A2型と、新しいB1型を見分けることが出来ます。


そもそもA1型のラムエアーインテークがフロントカウルから突き出た形状となっているのは、高速走行時(250km/h超)の風圧がカウルの影響を受ける前に車体内のエアクリーナボックスに取り込むためでした。

しかし、欧州の300km/h規制を受け、世界最高速が至上命題とはならなくなったことから、B1型以降は、ある程度一般受けのするクセの無いデザインに変更されました。(それでもやはり、個性のあるデザインに変わりはない気がします)


A型シリーズ(A1型~A2型)


B型シリーズ(B1型~B6F型)

その外、B型では特徴あるモノコックフレームの剛性バランスを見直し、A型シリーズで度々指摘のあったハンドリング特性や旋回性など、主に操作性能の向上を目指したリファインが行われています。

どうしても高重心になってしまうモノコックフレームの構造上の特徴がハンドリングに影響を与えていたようですが、熟成を重ねた正常進化というかたちでマシン全体の完成度を高めています。

荒々しいA型シリーズと、熟成されたB型シリーズ、どちらにも根強いファンが沢山おり、それぞれの個性の違いを楽しんでいるようです。


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