2回目は旅行会社にしました。元々、高校時代・大学時代の友人との旅行・1回目の会社の慰安旅行等の企画をしたりするのが好きでしたので、思い切って転職しました。
入社した会社は会員制のクラブの一部門で少人数で企画・主催旅行・添乗と一人で何役もこなさなければいけない会社だったのでやりがいがありました。
私が主に手がけたのは、会員さんが幹事となった旅行の企画・プレゼン・添乗が多く、当時、海外の社員旅行も多く手懸けました。
海外・国内旅行問わず、添乗員として同行する際の一番初めにやる事は、参加される全員のお客様に目を通し、チェックをする事です。
少人数ならともかく、20人以上のツアーとなると、必ず一人は“困ったお客様”がいるものです。そのお客様の動向を注意深く観察しながら旅程を計画通り遂行するのがツアコンの任務です。
香港の社員旅行で添乗した時の事です。旅程最終日の前日にそれは起きました。案の定“困ったお客様”がお土産ショップで置き引きに遭遇。その中にパスポートが・・・・。
緊急発給にしても当日はイースターで日本領事館はお休み、その上日曜日が翌日の為、急いでも翌々日になってしまうとの事。又、地方から参加の社員さんだった為、急遽成田からのJRチケットも取り直しと結構大変だった記憶が残ってます。
通常でしたら現地旅行会社に一任して私も帰国するのですが、初めての海外旅行でパスポートを盗まれ、一人取り残されるのが不安だった様子なので、社員旅行元の社長と話し、
私も残る事にしました。
パスポートの緊急発給当日の帰国便で再度問題発生!日本航空と全日空が同時刻に離陸する予定でしたが、搭乗する全日空がエンジントラブルのメンテナンスで30分のディレイ!このままだと今度は帰国後にお客様がJR乗り継ぎで新潟まで当日中に帰宅できなくなってしまいます。そこで全日空と交渉し、荷物は全て機内持ち込みさせて頂き席も出来るだけ早く開くドアの近くにして戴きました。
香港を離陸してから再度、パーサーを呼び駄目元で事情を話しました。ひと段落したので少しウトウトしていると先ほどのパーサーに起こされました。
「間もなく到着しますので扉に一番近いビジネスクラスへお席を移動してください」との事。
時計を見るとほぼ定刻通りの到着時間でした。でも乗り継ぎ時間は15分しか残ってませんでした。全日空のパーサーの心遣いに一礼をし、扉が開くと同時にお客様の荷物を抱えてお客様とダッシュ!
入国審査・通関全て終えて入国ゲートに出てJRチケットを持って待ち構えていた会社の同僚にバックを預け、地下のJR乗り場へ再度ダッシュ!何とかJRの特急に乗車させる事が出来ました。再度入国フロアーに上がって同僚と再会。「どうやったの?」と言われてビックリしました。
同僚曰く、到着予定時刻は最初の表示では30分遅れと出ていたそうで、しかも日本航空よりも早く到着し、入国審査中ランプが異常に早く点灯し全手続きが10分なんて聴いたことがないと言われて我ながらビックリ!
同僚から「成田新記録おめでとう!おつかれさま~」
後日談ですが、社員旅行元の会社社長に気に入られ、毎年の国内社員旅行と10社の社長で作るクラブの海外旅行を3回もツアコンとして企画参加させていただきました。
人の繋がりの大切さを痛感させられました。