神戸市立医療センター中央市民病院で、60代の男性患者が2022年8月に消化器内科で内視鏡検査を受け大腸がんと診断されたが、診断結果を説明する受診日に患者は来院しなかったという。

 

患者はその後、血液内科に定期的に通院していたが、告知はされないまま、23年11月になってこの患者が別の疾患で入院し、脳神経内科の担当医がカルテから大腸がんの告知をしていないことに気づいたらしい。そして、病院は患者にガン告知を怠ったとして謝罪したという。

 

このケースでなぜ病院が謝罪しなくてはいけないのだろうか。検査結果を聞きに来てくださいと説明され予約もされていたのに、当日来院しなかったのは患者の都合ではないか。わざわざ電話で連絡するには大病院は忙しすぎると思う。

 

確かに、その後も他科に通院しているのに、検査結果を見逃したのは不親切かも知れないが、診療科が細分化されていると、外来で他科のカルテまで目が届かないのは不思議ではない。そもそも同じ病院に通院してるなら本人が「先日の検査結果が知りたい」と申し出れば、カルテを確認はしてくれただろうし、その場で当日の消化器内科の予約を入れてくれたと思う。

 

診察の予約日どころか、検査したことさえ記憶にないのなら、もう1人での通院は考え直さないといけないということになると思うよ。

 

その後この患者は大腸がんの手術を受けたわけだけれど、2022年8月時点でステージ1,術後ステージ3と診断されたらしい。本人も後悔しているかも知れないが、医師だって悔しいだろうなと思う。病院としては、予約をスルーした人をカバーするシステムを考えるようだけれど、病院に行くか行かないかは本人が決めることなので、100%自己責任でいいかと思う。