冬風の記憶 | SHINO LEONOR KAMEDA

SHINO LEONOR KAMEDA

by かめだしの

$SHINO LEONOR KAMEDA

小学校高学年ころの冬、
私たち姉妹は2回電車を乗り換えて、
1時間くらいかかる学校に通っていた。

朝は姉妹3人揃って納豆ご飯やピザトーストなんかを食べ、
キンと寒い冬空の中、元気に駅まで歩いて通っていた。

毎年、
冬の冷たい風が肌に触れると思い出す。
朝早い、家から駅までの並木道、
自分のほっぺたを触ると、
いつもつるつるっと冷たく気持ちがよかったこと。

それは毎朝、家を出るときに、
母が顔中に塗ってくれたニベアミルクのおかげだった。
母は覚えていないかもしれないくらい、
何気ない日常の一コマ、
だけど、
私はきっと死ぬまで忘れない。