
我が家にはずっとお小遣い制度がなく、
バイトをする年になるまで、
私もお小遣いというものを持ったことがありませんでした。
年に一度のお年玉で少しだけ貯めたお札をどう使っていいか分からず、
私はいつも、あっという間に使っていたものです。
そんな、幼少期に私達姉妹が何か欲しいと思ったら、
両親に申請する、のが慣わしでした。
ただ、何でも言えば買ってもらえるという制度ではなく、
ひとつのものを三ヶ月間欲しいと言い続けたら買ってもらえるという、
忍耐勝負の、子供なりに大きな仕事でした。
それくらい訴え続けてこそ本当に欲しいもの、ということで、
今になってみれば、当時の両親の教えがよく理解できます。
ただ、例外なルールがひとつだけありました。
四葉のクローバーを見つけたら、何でも欲しいものをあげるという、父のルールです。
近くの大学の公園に行くたび、私達はいつも死にものぐるいで探しました。
が、努力のかいなく、私達姉妹は誰も見つけることはできませんでした。
ただ一度、高校生の従姉妹のお姉さんが遊びに来ていたとき、
彼女はその一回で幸運の四葉のクローバーを見つけてしまったのです。
男に二言はなく、
父は従姉妹が欲しがっていた、
高校生には少し高価と思える宝石のアクセサリーをプレゼントしたと聞いています。
四葉のクローバーは夢が本当に叶う幸運の葉っぱ。
時間は流れ、今年の誕生日の朝。
なんと四葉のクローバーの鉢植をもらいました。
今はデスクで八本くらいの四葉がひらいています。
あれからどんどん、毎日が楽しくなっているような気もします。
幸せの四葉のクローバー。
言い伝えられるだけに何か凄いパワーが隠されているのかもしれないです。