
養老孟司さんの本は難しくて、
今までそんなにはまったことはなかったけれど、
最近雑誌で紹介されていたこの本のタイトルにひかれました。
『旅する脳』
人が旅をするのは、
自分で作った日常という枠を飛び出すためなのだそうです。
そんな風に的確にコトバとして聞いたことがなかったから、
説得力があって、心に刺さりました。
たしかに。
私達は旅をして、
一旦自分が設けた枠から外側に飛び出し、
外から自分を観て、
そして又日常の場でリスタートする、
という行為を繰り返しているのでしょう。
旅を多くしない人は、
枠の外側に何かがあることを知らないまま、
自分が枠の中にいることに気付かないままいるのでしょう。
私も旅が好き、だと思います。
うちの家は引越もとても多くて、
昔から遊牧系なので、
そもそも自分の居所があまり決まっていません。
それでも時々、自分自身が作り出している枠に気付かなくなってしまうことがあります。
大人になって、ある責任や立場を与えられてからは、
そんなに自由気ままには動かなくなりましたが、
今の自分の立っているところが自分の居所かというのも、
まだまだ不明です。
本や映画や、人の話や、出逢いや、
そんな日常の中に、
沢山のヒントが隠されていて、
私も自分の行くべきところを探しています。
今、こだわっている物、
今着ている服、住んでいる場所、持っているもの、
が本当に私の全てなのか、
それとも全く違うところに、
いずれ私がいるべき場所があるのか、
ふと色々考えさせられる瞬間があります。
未来の私は、今の私が予想もしないような
広くて空の高いところで、
TVも観ないでゆっくりとした時間を過ごしているのかもしれないなー。