
幼い頃、将来なりたかった職業。
はじめが小学校2年ころ、「漫画家」
次にあまり変わらず、 「イラストレーター」
そして中学年ころ、順当に「絵描き」
一旦脱線して 「弁護士」
そんなことを考えながら、
小学校高学年にあがったころ、
毎日通うJR本郷台駅に貼ってあった、大きなポスターに釘付けになり、
いつしか、私の夢は「ポスターを作る人」になっていました。
「ポスター」はたった1枚の平面で、
人の心を鷲掴みにしたり、何か衝動を起こさせたりする。
そうゆう風に、人の心を大きく動かし、
幸せにしたり、喜ばせたり、笑わせたり、驚かせたりできる事がしたいなと。
そこで、私は「ポスターを作る人」は誰なのか??
を探し始めました。
ところが何を調べたらいいのか・・・全く分からないんです。
そうこうしている内に、
ある日私は、大型書店で1冊の大きな水色の本を見つけました。
それはたしか「ACC受賞作品集」というようなものでした。
その年に優秀な広告として受賞した作品がすべて載っている分厚い作品集のようなものです。
ポスターを作る人は「AD」とか「CD」とかそうゆう職業の人らしいと、知りました。
それはそれは、私にとっては衝撃的な本でした。
私は毎日書店に通って、制服のまま座り込んでページをめくっていました。
その本はたしか、25,000円くらいする高価な本で、
私はそれを持って帰りたかったけど、とても中学生の私に買えるものではなかった。
その年の誕生日に、
1歳下の妹が、私にプレゼントしてくれたのが、
その本でした。
嬉しかった。
それを本棚の1番下に立てて、
毎日見て、
徐々に「夢へ向かう軌道」のイメージがわくようになりました。
私もいつか、こうゆう作品をつくれる人になりたい、
と心に強く思いました。
あれから20年、
今の私は「AD」や「CD」ではないけれど、
紆余曲折ありながら、
少しでも、そこに近づけた気がします。
あの時、あの本をもらったから。
もっと、あの時描いた頂点に近づくように、
まだ頑張ります。
あの時の妹がくれた25,000円の本は、
今の私にとって、本当にプライスレスです。