今日は、父の誕生日 | SHINO LEONOR KAMEDA

SHINO LEONOR KAMEDA

by かめだしの

Leonor × 365-今日は、父の誕生日

私は父が大好きです。
父は私にとって最も遠くて、最も近い存在、最も苦手で、最も尊敬している人です。

物心ついた頃からほとんど一緒に暮らしたことがない父は、とても威厳があり、格別な存在でした。
うちは幸い家族全員が本当に仲が良く、何の問題もなくお互いを理解し合い、
尊敬し合って生きているのですが、

最近になって、私は本当に父の事を理解できているのか?と考えてしまうことがあります。

父は遠い国で、ひとり毎日仕事に集中している。
父の喜びや幸せはどこにあるのか。
仕事もバリバリできて、社交的で、家族にも愛されて、
でも父の辛いことや、苦しいことを私は知らないから。

父は日本に帰ると、よく話をしてくれるし、めいっぱいの愛情を与えてくれる。
けれど、どれも愉快で幸せなエピソードや考え方の話し。

父は何かにぶつかった時どうやって乗り越えてきたのだろうか。
取り分け、愛情不足になったことはないのだろうか。

完璧に見せたい親としてのプライドを守っているのかもしれない。
私はこの35年間、父が何を考え、どう生きてきたのか、
1番近くにいる血を分けてもらった分身として、
いつか全部聞いて、理解したいと願っているのです。

今は会うたび、他愛も無いことを、冗談を交えて幸せな談話を楽しんでいるだけだから。
父は、私に血を分けた、私にとって1番初めの人間でありながら、
もっとも幻に近い人のように感じてしまうのです。

そして父には、言葉じゃ説明の出来ない深い思いを、
いつか伝えたいのです。