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Jazzジャムセッションで演奏される曲は、どんなものがあるでしょうか。
Jazz系のジャムセッションでは一般的に、1930年代から70年代頃までに世に出た、いわゆる古典(スタンダード)ナンバーが選ばれることが多いですね。
ひとくちにスタンダードといっても、原典はミュージカルや映画の劇中歌であった曲や、ジャズマン自らが作曲したものなど多岐にわたりますが、ジャムセッション用に代表的な曲を収載した楽譜集が発売されていますので、その中からいくつか抜粋してみましょう。
参考文献は、いまジャズマンが最も多く使用しているジャズ・スタンダード楽譜集 “JAZZ STANDARD BIBLE (1-2)” です。2冊合計で約450曲が収載されているうえ、演奏される機会が特に多い曲のテーマ部分の演奏を収録したCDが付属しています。また、管楽器用に移調(E♭・B♭)した版やヴォーカル曲を専門に収載した版もあるなど、大変に使い勝手の良い楽譜集になっています。
AS TIME GOES BY
AUTUMN LEAVES
BLUE MOON
The DAYS OF WINE AND ROSES
ISN'T SHE LOVELY
MOON RIVER
SENTIMENTAL JOURNEY
SUNNY
SUMMERTIME
YOU ARE THE SUNSHINE OF MY LIFE
おそらくはジャズ以外でも耳にする機会の多い曲を選んでみました。
動画サイトなどで検索してみてください。ジャズスタイル以外の演奏も聞き比べてみるのもよいかと思います。
これらの曲を、ジャムセッションでは実際にどう演奏するか。
ジャズ界ではポピュラーなナンバー “There Will Never Be Another You” の演奏例です。
ここでは編成は アルトサックス・ピアノ・ベース・ドラムスのクァルテット。
①イントロ
②サックス・テーマ
③サックス・アドリブソロ
④ピアノ・アドリブソロ
⑤ベース・アドリブソロ
⑥ドラムス4バース(4小節ごとにドラムソロを挟む)
⑦サックス・テーマ
⑧エンディング
特に打ち合わせをしないで 「さあ、演ろうか。せーの!」 で始めると、大体このようなパターンになります。
ソロの長さは、各奏者に任されます。ソロを受け渡すときは、メロディで知らせる(最後の数小節をテーマと同じメロディで演奏する、など)か、次の奏者に振り向いてアイコンタクトで知らせます。
これらはあくまでもひとつのパターンであって、そのときの奏者の希望によって異なる構成で演奏する場合もあり、どれが正解ということもありません。
LEON Jazzジャムでは、ビギナーの方が演奏される場合はこの構成を事前にご相談し、それに沿った形でサポート演奏します。テーマのみ演奏、アドリブのみ演奏、アドリブ部分はコピーで、などのご希望をお聞かせください。
次回は <4ビート演奏のポイント> について。
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