まずは、【ジャムセッションの定義】、そもそもジャムセッションってなに? というところからお話を始めましょう。

 
 一般的に音楽界でいうセッションとは、ふだんは一緒に活動していないミュージシャン、または異なる音楽ジャンルのミュージシャンが、臨時にユニットを組んで演奏する形態(主にライヴ)をいいます。
 これに対してジャムセッションとは、公募によって集まった不特定のミュージシャンが、メンバーの組み合わせを随時変えながら、その場で曲を選んで演奏を楽しむ形態をいいます。
 ライヴ形式で行うこともあれば、クローズド(演奏者のみ)で行うこともあります。
 ジャムセッションはジャズに限ったものではありませんが、ジャズマンには広く知られたスタンダード・ナンバーと呼ばれる古典の名曲が非常に多くある(専門の楽譜集も売られています)ことや、曲の構成やアレンジが比較的シンプルであるために演奏し易いことから、ジャズ系のジャムセッションは全国のライヴハウス、スタジオなどで盛んに開催されています。
 
 会の進行のしかたは会場やミュージシャンの集まり具合によって多少異なりますが、【ホスト】と呼ばれるサポート役のミュージシャンを核として、1~2曲ごとにメンバーの一部が交替し、参加者全員ができるだけ多くのミュージシャンと共演できるように進めます。曲選びは、そのときの組み合わせでリーダーとなるミュージシャン(主に管楽器やギタリストなど、テーマ=主メロディを演奏する人)が中心となって、その場で決めます。イントロやエンディング、ソロ演奏の順番などの構成も、その場で簡単に打ち合わせます。
 ・・・こう書いてしまうと、ビギナーの方は『その場で打ち合わせ・・・大丈夫かな?』と不安になってしまうかも知れませんね。
 でも大丈夫。LEON Jazzジャムでは、ビギナーの方には事前に曲目や演奏スタイルなどのご希望をホストがお聞きし、それに合わせた形で構成を調整するなど、不安なく演奏して頂けるように配慮しますのでご安心下さい。このあとの章で、実際にどのように演奏するかを動画などで解説する予定にしています。
 
 次回は【曲の選び方と構成について】のお話です。